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やった、やった!


こんなに上手くいく事あるんだ!



新聞屋のおじさんが、張り紙を見ている俺を見つけて、外に出て声をかけてくれた。


凄く怖い顔してた。


けど、バイトを探している事や、父さんの事や、いろいろ話した。


じっと俺の目を見ながら、何も言わずに一生懸命聞いてくれた。


「働く気があるなら、明日からおいで」


そう言ってくれた。


知り合いが持ってるアパートも紹介してくれるって。



何か上手く行きすぎてる気がする。


……最近ついてない事が続いたから、疑り深くなってるのかな。



嬉しすぎて、何だか眠れない。


夜中3時に集合か。


それも起きれるかどうか分からないし……。


時計を見る。


12時……えーい、起きちゃえ。



お湯を沸かして、ミルクティを飲む。


テレビを点ける。


うーん、面白いのやってないな。


……今更眠くなってきた、やばい。


時計を見る。


1時。


ちょっと早いけど、このまま寝落ちして遅刻するとまずいから、出かけよう。



ジャンパーを羽織ってドアを開ける。


寒っ。


もう夜は冷えるんだなぁ。



身震いをして見上げた空には、半月が輝いていた。



続く