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腹いっぱいになって、店を出る。


市場へ行き、食材を買うのにつき合わされ。


だんだん増えていく荷物。


俺は荷物持ちか。


でも、一つずつ選んでる真剣なレイナの横顔には、文句も言えまい。



暑い。


額にじんわりと汗が浮かぶ。


「アイス食べない?」


「いいよ。近くに美味しいアイスクリーム屋さんがあるの」


「いいねぇ」


荷物を車に放り込んで、アイスクリーム屋に向かう。



アイスクリームを選ぶレイナが、こっちを向いた。


「どれにするの?」


「うーん、チョコミントにしようかな」


「じゃあ私、ストロベリーマシュマロにしようっと」


それも旨そう。


……後で一口貰うか……?



アイスを持って、店の外のベンチに座る。


昼過ぎの島。


頭の真上から太陽の光が降り注ぎ、足元に黒い影を落とす。


じんわりと浮かぶ汗は、流れ落ちること無しに蒸発する。


だからレイナの日に焼けた肌は、サラサラに見える。


思わず触りたくなるくらいに。


怒るだろうな。



アイスクリームが、食べてる間にもどんどん溶けていく。


忙しいなぁ。


「チョコミント、一口頂戴」


言い終わらないうちに、スプーンでごっそり持っていかれた。


「え?! じゃあ俺にもそれ一口くれ」


「ダメに決まってんじゃん」


「ずるいじゃん、くれよ」


「ダメー!」


そう言うなり逃げ出した。


もちろん追いかける。



走りながらアイスクリームを平らげ、それでも止まらないレイナを追いかける。



気がつくと、砂浜を走っていた。


煌く海をバックに、レイナがこっちを向いて立っている。



続く