15
腹いっぱいになって、店を出る。
市場へ行き、食材を買うのにつき合わされ。
だんだん増えていく荷物。
俺は荷物持ちか。
でも、一つずつ選んでる真剣なレイナの横顔には、文句も言えまい。
暑い。
額にじんわりと汗が浮かぶ。
「アイス食べない?」
「いいよ。近くに美味しいアイスクリーム屋さんがあるの」
「いいねぇ」
荷物を車に放り込んで、アイスクリーム屋に向かう。
アイスクリームを選ぶレイナが、こっちを向いた。
「どれにするの?」
「うーん、チョコミントにしようかな」
「じゃあ私、ストロベリーマシュマロにしようっと」
それも旨そう。
……後で一口貰うか……?
アイスを持って、店の外のベンチに座る。
昼過ぎの島。
頭の真上から太陽の光が降り注ぎ、足元に黒い影を落とす。
じんわりと浮かぶ汗は、流れ落ちること無しに蒸発する。
だからレイナの日に焼けた肌は、サラサラに見える。
思わず触りたくなるくらいに。
怒るだろうな。
アイスクリームが、食べてる間にもどんどん溶けていく。
忙しいなぁ。
「チョコミント、一口頂戴」
言い終わらないうちに、スプーンでごっそり持っていかれた。
「え?! じゃあ俺にもそれ一口くれ」
「ダメに決まってんじゃん」
「ずるいじゃん、くれよ」
「ダメー!」
そう言うなり逃げ出した。
もちろん追いかける。
走りながらアイスクリームを平らげ、それでも止まらないレイナを追いかける。
気がつくと、砂浜を走っていた。
煌く海をバックに、レイナがこっちを向いて立っている。
続く