水色の空のキャンバスに
君の似顔絵を描こう
初めて会った時の
びっくりしたような笑顔は
舞い散る花びら煌く
桜色で
初めて手を繋いだ
熱い手のひらは
咲き誇るひまわりの
黄色で
僕は描き続ける
君の似顔絵
初めてキスした
君の瞳は草原の深緑
初めて抱きしめた
温かさは秋の紅葉色
僕は描き続ける
君の似顔絵
たくさんの似顔絵を
水色の空のキャンバスに描き続け
最後に手に取ったのは
水色のクレパス
君が最後に流した
水色の涙
水色の空に
水色のクレパスで描く
僕は受け入れられない
君が最後に流した
水色の涙
ずっとずっと
続くと思っていた
クレパスの色
水色で終わった僕たち
僕は描き続ける
君の似顔絵
桜色で
黄色で
深緑で
紅葉色で
いつの間にか
水色しか使わなくなったクレパス
空の水色と
少しだけ違うクレパスの水色は
ごまかしきれないまま
少しだけ涙の形を浮き上がらせた
『クレパス』
了