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ダンスのフリーペーパーを手に取る。
オーディション情報が、少しだけ載っている。
次はどれを受けよう。
……どれもなんだか惹かれない。
闇雲に受けてもしょうがないか。
自分が出たいと思うもの。
自分が出られるもの。
ギャップがあるもんね。
どんなステージでも通用するくらいのスキル。
年数や経験もあると思うけれど。
まずはダンスのレベルを上げなきゃ。
フリーペーパーを元の位置に戻す。
SHINYAさんがロビーに入ってくる。
「SHINYAさん!」
「うわぁ! ……相変わらず声でかいね」
「この間はありがとうございました!」
「ああ、お疲れ様でした。良い経験になったでしょ?」
「はい、プロの現場ってあんななんだ、って思いました」
「まだまだだよ、あれオーディションだもん」
「リハーサルはまた違うんですか?」
「うん、違うねぇ」
「……あのう、リハーサルを見せていただいたりとかは出来ないですか?」
「うーん、今回のは無理。つか、今見ても吸収出来るものが少ない」
「?」
「まだステージで、人に見せる事をしてないからさ」
「ステージに立ってみないと、分からない事が多いって事ですか?」
「そう」
そうか……。
「分かりました。どんどんオーディション受けて、ステージ経験してみます」
「その前に、スタジオ内ライブに出なよ」
「え?」
「中級クラスのオーディションライブで、初ステージ踏んで経験して、
それから外部のオーディション受けなよ」
中級クラス!
「スタジオ内ライブだけど、俺とかが振付するし、なかなか良いよ」
「私、出ていいんですか?」
「うん、推薦するよ」
スタジオ内ライブ、初ステージ。
うっひゃー!!!
ワクワクしてきたー!!!!
続く