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振り付けが終わる。


「では早速踊っていただきます。1番から10番までの方、前へお願いします」


えっ、もう踊るの?!


てか、皆覚えたの?!


私まだ全部覚えてない……。



呼ばれた番号の人がフロア中央に出て、位置を取る。


音楽が流れ、いっせいに踊り始める。


踊っている人を見て、必死に振りを覚える。


大輝に見とれてる余裕なんて無い。



そして気が付いた。


私が見てる人、上手いってだけじゃない人だ。


上手い人ならたくさんいるけど、何であの人に目がいくんだろう?


惹き付けられる。


自然と人の視線を集める、雰囲気。



そういえばマイケルの映画のオーディションシーンで、ディレクターが話していたっけ。


『上手くてセクシーなダンサーはいるけれど、それだけじゃダメなんだ。


華がなくては。ステージの上で、ダンサーはマイケルの一部になるのだから』


……これが『華』ってものなの?


生まれながらなのか。


努力と経験で生まれる自信からくるものなのか。


私に華はあるのか?


ステージ上で、SHINYAさんの、そして大輝の一部になれるだけの華が。



目で振りを追いながら、頭の中ではそんな事を考えていた。



そして、私の番号が呼ばれる。


心臓が一気に飛び上がる。


立ち上がり、フロアに立つ。


頭が白くなって、少し貧血のようになった。



大輝の視線が、ゆっくりと顔の上を流れていく。


音楽が流れ始め、何も考えず、右腕を上げた。




続く