涙でべたべたになった
僕の頬に君の手が触れた
その冷たい感触に
うっとりとしながら
閉じた瞼に
太陽の最初の光を感じ
僕の頬に君の手が触れた
その冷たい感触に
うっとりとしながら
閉じた瞼に
太陽の最初の光を感じ
そっと目を開ける
まだ姿が現れないのに
空を白く明るく染める太陽
月が色を失くし
明けの明星が
一瞬輝き消えていく
光に浄化された海からの風が
僕の頬を撫でる
知ってるよ
この風は君じゃない
声を上げて泣いた
僕の目から溢れた水
いろんな思いがごちゃまぜになり
声にならない声が
喉を通り抜けた
残されたのは
喉の痛みと心の空洞
その空洞に
君はちゃっかり座っていたんだ
いつものように笑いながら
そう
そこが君の居場所
ずっとずっと
何があっても一緒さ
どこに行くにも
一緒に行こう
半身を奪われた僕は
甘い思いと孤独を胸に孕んだまま
それでも精一杯生きてみるよ
それが君の願いなら
もし僕が立ち止まったら
君が風を起こして
背中を押してくれるだろう?
あの日風になびいた白いスカート
僕だけに見えるチェッカーズフラッグ
いつか遠い未来に
両手で大きく振りながら
君に迎えてもらえるように
金色のキスと一緒に
僕は挑むように
上ったばかりの太陽と対峙する
その風にはもう
秋の気配がした
『Flag』
了