配布された福利厚生の冊子に宝の山を発見。

高齢のアルバイトにも都内の最低賃金を大幅に上回る昇給が毎年実施される。

経営不振の会社を買い取る事になった時に感じた嫌悪感は生活者として感謝の念に変わった。

 癌になって、いつ仕事が出来なくなってしまうかの不安は大きい。病気が悪化した場合は、有休休暇も使い果たしてしまうことになる。

高齢で社会保険に加入できないアルバイトにさえ、1日千円とはいえ、欠勤に対して補助が出る。従業員に対しての思いやりが感じられる。

 さらに、勤務期間にかかった病気により死亡した場合は退職していない限り、扶養する家族がいる従業員には百万円の見舞い金が支払われる。

独身者に対しては60万円。

アルバイトにさえ、こんな対応をする企業は他にもあるのだろうか?冗談だと言い繕いながら、

死ぬまで働けと言い切る取締役がいた会社で働いていた自分には理解出来ない世界だから

 「福利厚生」と一言では片付けられない対応には本当に驚いてしまった。

駄目になった企業は駄目になる必然性が有ったのだ。