①の続き…



処方された目薬を使い何日かすると、まぶたの腫れもすっかり消え元に戻った。


眼科の医者からは
『動物アレルギーだから、特に犬や猫の毛には気を付けるように』
と言われたけど……。


まぁそれにさえ気を付けてていれば、生活に支障が出ることなど全く無かった。


本心では
『チェッ!せっかく、あんなに可愛いかったのに…』
とは思ってたけどね。



それから数年経過したある日。冬休みを利用して、家族で北海道に住む親戚に会いに行くことになった。



俺達以外の親戚は全員北海道に住んでいる。

俺は親戚に会いに行くこの旅行が大好きだった。


この当時はまだ千葉県に住んでいたので、冬の北海道は魅力たっぷり。雪遊びが楽しくて仕方なかったのだ。



テンションも上がる。



毎度の事だが、今回も胸踊らせながら北海道に向かった。



両家の祖父&祖母、親戚の叔父さん&叔母さん、従兄弟達にも久々に会った。



そんな楽しい日々を過ごしていたある日のこと…。



父親の、弟にあたる叔父さんの家に俺と弟の二人で泊まりに行く事になった。


冬休み期間だったのもあり、他の従兄弟達もほぼ全員一緒に泊まる。


この一家はスポーツをするのが大好きで、毎回行く度に市民体育館へ行き、バトミントンや卓球やバレーなどを楽しむのが恒例の行事になっていた。



俺も弟もスポーツは大好きなので、とっても楽しい♪



だが、そんな中ちょっと気になる事が起きた。



それは泊まりに行って、二日目の夜の出来事…。



その家は表向きには二階建てなのだが、家に入ると三階がある。


天井裏のスペースを改造していて一つの部屋になってる感じ。


とても珍しいので、俺はこの部屋が気に入っていた。


屋根裏だから天井も低く、まるで秘密基地にでも居るような感覚に浸れる。



そして子供達だけでこの部屋で遊んでいた時、ふと隅の方にある押し入れのような扉が目に入った。


俺「あの中って何入ってんの?」

従「何も入ってないよ。ただ床にマットが敷いてあるだけだよ」



開けてみた。



覗いてみると本当に中はカラッポで、クッションのような柔らかいマットが敷いてあるだけだった。


天井裏なので、少しいびつな形をした空間だったのもあって、俺はますます興味津々。


中に入り、従兄弟と何人かでドタバタとはしゃいで遊んだ。


ドタバタする度にマットから白いホコリが舞うのだが、子供にはこれがまた尚更楽しいのだ。



しばらくして遊び疲れ、夜になり夕飯を食べ風呂に入り、布団に入って就寝した。



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



どのぐらい時間が経ったか分からないが、息苦しさで目が覚めた。


目は開けなかったが、どうやら胸が苦しく酷く咳き込むようだ。



ゲホッゴホッ!



すると咳が止むと同時に温風が俺の胸にかかる。



ブォ~



『ん?何だこの音と温かい風は??』


どうやらこの家の叔母さんが、俺の咳き込んでる音を聞き心配して、ドライヤーで温風をかけてくれているようだ。



ゲホッゲホッ!


ブォ~~



ゴホッゴホッ!!


ブォ~~~



しばらくこの繰り返し。



一通り咳き込みが治まるまで、長い間ずっと側にいてドライヤーの温風をかけ続けてくれていた。


照れ臭いのもあり目を開けられなかったが、そのときの温風はかなり気持ち良かった。


咳は辛かったが、とても嬉しかったのを今でも覚えている。



温風の効果もあってかだいぶ咳も落ち着いて来た頃、男の人の声が聞こえてきた。


どうやら叔父さんも起きてきたらしい。


叔父「daichamの咳の調子はどうだ?少しは治まったか??」

叔母「うん、だいぶ落ち着いて来たみたいよ」

叔父「寒いから風邪でも引いちゃったのかもしれないな」

叔母「いえ、熱はないみたいなのよ。寝る前に子供達に聞いたんだけど、どうやら三階の押し入れで遊んでたみたいなのよね」

叔父「あんなホコリが凄いとこでか!?もしかしたら咳はそのせいかもしれないな」

叔母「そうね。あと、この子の母親から聞いたんだけど、前にアレルギー性結膜炎にもかかった事あるんだって」

叔父「そうか結膜炎か…」

叔母「そうなの。だからホコリによるアレルギー反応が出たのかもしれない。ハウスダストとか」

叔父「そうかもしれないな。とりあえずあの部屋で遊ばせるのは禁止するか…」

叔母「そうね。気に入ってたみたいだから可哀想だけど仕方無いわね‥‥」



『ん…?ホコリによるアレルギー反応や、ハウスダストって何だ??アレルギーって事は、結膜炎と関係あるのかな?』

と思った。



まだこの時点ではよく分かっていないが、この頃から
『アレルギー』
という言葉を少しずつ気にかけるようにはなっていったと思う。



だが・・・・


まだあまり深くは考えていない。



③へ続く…

m(__)m