以前、深夜のコンビニでアルバイトをしてた時の話。


夜10時~朝8時までのシフトだったのだが、
必ずと言っていいほど、毎朝来る『お爺ちゃん』がいた。


だいたい朝5時過ぎぐらい。


常連さんは他にも居たが、その『お爺ちゃん』は何か不思議な人だった。


見た感じ、年齢は70歳ぐらい。

いつも帽子を被っていて、
上下同じジャージ、
そして長靴。


買う物もだいたい決まっている。

ブラック缶コーヒー2本。

普通の缶コーヒー1本。

こっぺぱん。

煙草

週間大衆

これらは確実に買う。


あとは毎回ではないが、他にもちょこちょこ、

ライター

ボールペン

ホッチキス

ノート

サングラス

帽子

手袋

なんかも買ってく。


そんなすぐに無くならないと思うんだけど…。


しかも、一服するため一度店の外に出た『お爺ちゃん』、
さっき買ったばかりの『手袋』を道端に叩き付けてた事もあった。
∑∑(゜ロ゜;)!!!!


それを目撃してしまったこっちとしては、
『う、うそ~ん!!』
である。


よほど手袋の履き心地が悪かったのか、はたまたやっぱりデザインが気に食わなかったのか‥‥。(汗)
(((・・;)


それだけじゃない。


これらの商品を買う時、必ず一品ずつレジに持って来て会計する。


そして会計が終わると、レジ袋には入れずにジャージのポケットや服の中などに押し込むのだ。


あと財布の表面に白い修正液みたいなもので、
『パン』
と書いてあった。


『パン…?毎朝こっぺぱんを買うから、忘れないように書いてあるのかな?』
そう思ってた。


じゃなかったら『お爺ちゃん』の名前がパンって言うのかも…。


なんか中国人みたいな名前だが、顔立ちを見るとそう見えなくはないし。


そう思ってたある日
今度は別の財布を持っていて、そこにはカタカナで、
『センタク』
と書かれていた。


『なぜっ!?』
∑(゜ロ゜;)!!


あとこの『お爺ちゃん』、店内に居る時間が半端じゃなく長い。


短くて1時間、長ければ2時間ぐらい居る事もある。


最初に買った缶コーヒーを飲みながら店内をウロウロし、何か見付けてはレジに持ってくる。


そんなスタンス。


たまに同じ物を2個も3個も買う。


ホントは店内飲食禁止なんだけど、この『お爺ちゃん』だけは良しとしてた。


そんな『お爺ちゃん』がある日、顔中キズだらけで店に来たことがあった。


そして、いつものように缶コーヒーをレジに持って来て会計をしてる時、
「転んだ…。」
と半笑いでボソッと話しかけて来た。


いきなり話しかけられたのでビックリしたが、凄い生々しい傷だったので、
「うわぁ痛そうですね。大丈夫ですか?病院行った方が良いですよ。」
と言って顔を上げると、

「……。」
何も言わず、すでに缶詰コーヒーを飲んで背を向けてるではないかっ!


『む・む・・む・・・、無視かぁ~~いっ!!』
┐( ̄▽ ̄;)┌


と心の中で突っ込んだのは言うまでもありません。
\(--;)


ホントに謎だらけの『お爺ちゃん』でした‥。
?(+△+)?


そういえば傷だらけで来店した日に、ふと外を見ると、
たぶん転んでボッコボコになったであろう自転車が、しっかりチェーンを2個かけて店の横に停まってました。


爺ちゃん、さすがにそのチャリは誰も盗まないと思うよ…。
(;^ω^A


ちなみに、その後の『お爺ちゃん』は、
日に日に傷も癒え、毎朝5時になると元気に来店してました。


そんな『お爺ちゃん』のお話。

m(__)m