※各種アレルギーの代表的疾患より。
【関節リウマチ】
Ⅲ型アレルギー。
関節リウマチ(かんせつりうまち、Rheumatoid Arthriti:RA)は、自己免疫が主に手足の関節を侵し、これにより関節痛・関節の変形が生じる炎症性自己免疫疾患。しばしば血管・心臓・肺・皮膚・筋肉といった全身臓器にも障害が及ぶ。
【症状】
《滑膜炎》
初期には「朝のこわばり」と呼ばれる症状が出現する。朝起きてから、手を握ることが困難であり、文字通りこわばっている。こわばりは、日によって違う場合があり酷い時で何も握れないなど症状はまばらである。5~10分程度のこわばりは他の疾患でも診られるが、1時間以上も続くこわばりであれば関節リウマチまたは他のリウマチ性疾患の可能性が高い。昼頃には大抵改善している。
関節リウマチ患者には女性が多いため、朝食の準備ができなくなるなど生活に支障をきすことになる。
男性の場合、シャツの釦を留められない日もある。
また、症状の持続時間は関節リウマチそのものの活動性と関連している。すなわち1時間続く「朝のこわばり」より2時間続く「朝のこわばり」の患者の方が、関節リウマチが今まさに関節を破壊する強さが強い可能性がある。
また、夜にもこわばりがあるというが関節リウマチとの因果関係は不明である。しかしながら万が一ということも考え、医者の診察をしたほうが良いとされる。ただ夜のこわばりは、朝起床と同様に体が休まっているなど条件が同じなため、リウマチに大きく関係するとの論説もある。
そのうち、関節痛が起こるようになる。初期には手の指の関節(特に近位指節間関節)、また足の指の関節が侵される。次第に手首・肘・膝などの体の中心に近い大きな関節の痛みを感じるようになる。関節痛は、手を動かすなど活動すると増強する。そのため、強い関節炎があるとき、患者は自然とその関節を動かさないようにする傾向がある。
このような典型的な関節炎の症状のほか、関節リウマチは慢性に続く炎症であるため、全身倦怠感や易疲労感を感じる。
関節炎が進行すると、関節そのものが変性してゆく。関節にある軟骨が消失し、骨にはびらんが生じる。最終的には関節という構造物が破壊し尽くされ、骨と骨が直接せっした強直という状態になる。こうなると、もはや関節を動かすことは出来ない。そのかわり、炎症も終息し痛みは感じない(炎症が起こる場であった滑膜が、完全に破壊され消失してしまったからである)。また逆に関節が破壊された結果だらんだらんになることもあり、この場合ムチランス破壊と呼ばれる状態であるが強直よりもずっと頻度は低い。
また筋肉と骨とをつなぐ腱の周囲に炎症が及ぶなどして腱断裂が生じることがある。これは突然発症し、無痛性である。腱が無くなれば、まさにそれに連続する筋肉を動かすことが出来なくなる。
手足の関節の他では、胸・腰の背骨は侵されないが首の背骨(頚椎)は侵されやすい。頚椎痛を生じるか、または頚椎が亜脱臼し脊髄損傷をきす。
《眼》
関節リウマチ患者にシェーグレン症候群が合併しやすく、乾燥角結膜炎によるドライアイもよく見られる。目の内側にリウマトイド結節が生じることもある。
上強膜炎や強膜炎が見られることがあるが、強膜炎を発症している場合は通常その他の関節外症状も合併していることが多く、血管炎の一症状である可能性があり、悪性リウマチの診断を念頭に置かねばならない。
《呼吸器》
間質性肺炎・気道病変・胸膜病変・睡眠時無呼吸症候群などを合併することがある。その病型は様々であるが、原因としては関節リウマチそのものによる合併症・感染症・治療薬による副作用など多岐にわたる。
《心臓》
心臓超音波検査を行うと嚢液の貯留を認めるが、これは関節リウマチによる心膜炎の所見である。心臓にリウマトイド結節を生じることもある。
《消化管》
関節リウマチ自体は消化管を侵さないが、慢性の炎症によりAAアミロイドーシスが生じることがある。また、リウマトイド血管炎による虚血性腸炎は起こる可能性はある。一方、非ステロイド系抗炎症鎮痛薬による胃潰瘍は比較的よく起こる。
《腎臓》
関節リウマチ自体は腎臓を侵さないが、合併するシェーグレン症候群・ステロイドおよび非ステロイド系抗炎症鎮痛薬による間質性腎炎や金製剤・d-ペニシラミン・AAアミロイドーシスによる糸球体病変(膜性腎症が多い)が起こりうる。
《神経》
関節リウマチに伴い血管炎が生ずれば、それに伴い多発単神経炎が起こることがある。
《血液》
重症の関節リウマチ患者においては、脾腫・白血球(好中球のみ)減少をきたしフェルティ症候群と呼ばれる病態を呈することがある。
【治療】
現在の治療指針では関節リウマチの診断がついたら、出来るだけ早期に抗リウマチ薬(DMARDs)を用いることが推奨されている。痛みに対する対症療法として非ステロイド系消炎鎮痛剤(NSAIDs)などを用いる。
【関節リウマチ】
Ⅲ型アレルギー。
関節リウマチ(かんせつりうまち、Rheumatoid Arthriti:RA)は、自己免疫が主に手足の関節を侵し、これにより関節痛・関節の変形が生じる炎症性自己免疫疾患。しばしば血管・心臓・肺・皮膚・筋肉といった全身臓器にも障害が及ぶ。
【症状】
《滑膜炎》
初期には「朝のこわばり」と呼ばれる症状が出現する。朝起きてから、手を握ることが困難であり、文字通りこわばっている。こわばりは、日によって違う場合があり酷い時で何も握れないなど症状はまばらである。5~10分程度のこわばりは他の疾患でも診られるが、1時間以上も続くこわばりであれば関節リウマチまたは他のリウマチ性疾患の可能性が高い。昼頃には大抵改善している。
関節リウマチ患者には女性が多いため、朝食の準備ができなくなるなど生活に支障をきすことになる。
男性の場合、シャツの釦を留められない日もある。
また、症状の持続時間は関節リウマチそのものの活動性と関連している。すなわち1時間続く「朝のこわばり」より2時間続く「朝のこわばり」の患者の方が、関節リウマチが今まさに関節を破壊する強さが強い可能性がある。
また、夜にもこわばりがあるというが関節リウマチとの因果関係は不明である。しかしながら万が一ということも考え、医者の診察をしたほうが良いとされる。ただ夜のこわばりは、朝起床と同様に体が休まっているなど条件が同じなため、リウマチに大きく関係するとの論説もある。
そのうち、関節痛が起こるようになる。初期には手の指の関節(特に近位指節間関節)、また足の指の関節が侵される。次第に手首・肘・膝などの体の中心に近い大きな関節の痛みを感じるようになる。関節痛は、手を動かすなど活動すると増強する。そのため、強い関節炎があるとき、患者は自然とその関節を動かさないようにする傾向がある。
このような典型的な関節炎の症状のほか、関節リウマチは慢性に続く炎症であるため、全身倦怠感や易疲労感を感じる。
関節炎が進行すると、関節そのものが変性してゆく。関節にある軟骨が消失し、骨にはびらんが生じる。最終的には関節という構造物が破壊し尽くされ、骨と骨が直接せっした強直という状態になる。こうなると、もはや関節を動かすことは出来ない。そのかわり、炎症も終息し痛みは感じない(炎症が起こる場であった滑膜が、完全に破壊され消失してしまったからである)。また逆に関節が破壊された結果だらんだらんになることもあり、この場合ムチランス破壊と呼ばれる状態であるが強直よりもずっと頻度は低い。
また筋肉と骨とをつなぐ腱の周囲に炎症が及ぶなどして腱断裂が生じることがある。これは突然発症し、無痛性である。腱が無くなれば、まさにそれに連続する筋肉を動かすことが出来なくなる。
手足の関節の他では、胸・腰の背骨は侵されないが首の背骨(頚椎)は侵されやすい。頚椎痛を生じるか、または頚椎が亜脱臼し脊髄損傷をきす。
《眼》
関節リウマチ患者にシェーグレン症候群が合併しやすく、乾燥角結膜炎によるドライアイもよく見られる。目の内側にリウマトイド結節が生じることもある。
上強膜炎や強膜炎が見られることがあるが、強膜炎を発症している場合は通常その他の関節外症状も合併していることが多く、血管炎の一症状である可能性があり、悪性リウマチの診断を念頭に置かねばならない。
《呼吸器》
間質性肺炎・気道病変・胸膜病変・睡眠時無呼吸症候群などを合併することがある。その病型は様々であるが、原因としては関節リウマチそのものによる合併症・感染症・治療薬による副作用など多岐にわたる。
《心臓》
心臓超音波検査を行うと嚢液の貯留を認めるが、これは関節リウマチによる心膜炎の所見である。心臓にリウマトイド結節を生じることもある。
《消化管》
関節リウマチ自体は消化管を侵さないが、慢性の炎症によりAAアミロイドーシスが生じることがある。また、リウマトイド血管炎による虚血性腸炎は起こる可能性はある。一方、非ステロイド系抗炎症鎮痛薬による胃潰瘍は比較的よく起こる。
《腎臓》
関節リウマチ自体は腎臓を侵さないが、合併するシェーグレン症候群・ステロイドおよび非ステロイド系抗炎症鎮痛薬による間質性腎炎や金製剤・d-ペニシラミン・AAアミロイドーシスによる糸球体病変(膜性腎症が多い)が起こりうる。
《神経》
関節リウマチに伴い血管炎が生ずれば、それに伴い多発単神経炎が起こることがある。
《血液》
重症の関節リウマチ患者においては、脾腫・白血球(好中球のみ)減少をきたしフェルティ症候群と呼ばれる病態を呈することがある。
【治療】
現在の治療指針では関節リウマチの診断がついたら、出来るだけ早期に抗リウマチ薬(DMARDs)を用いることが推奨されている。痛みに対する対症療法として非ステロイド系消炎鎮痛剤(NSAIDs)などを用いる。