②の続き…



それから数年間、特に酷く発病することもなく、平和な日々を過ごした。


もちろん気を付けるべき事は気を付けてきた。


そして月日が流れて
22歳の夏。


その日は天気も良く、休日だった俺は美容院に行こうか迷っていた。


実際には、美容院自体に行くのを迷っていた訳ではなくて、パーマをかけるかどうかを迷っていた。


それまで髪の色を染めた経験は山ほどあったが、パーマというのは22年間生きて来て初だ。


元々、少しクセっ毛だったので、あまりパーマをかけたいと思ったことがない。


短髪のヘアスタイルが多かったしね。


だが今回は髪も伸びてきたし、いっそのことパーマをかけてみようと思った。


支度をして家を出る。


向かうこと20分。目的の美容院に到着した。


たいして待ち時間も無く椅子に座ると美容師が、


(美)「今日はどんな感じにしますか?」
と聞いて来た。


俺はヘアカタログをペラペラめくりながら、ある写真に指を差して、


(俺)「ん~そうだなぁ、こんな感じにして下さい。」


そう答えた。


まぁ実は最初からしたい髪型は決まっていたけど。


ヘアカタログも、家から自分で持って来たやつだし。


それから少しの間、美容師とヘアカタログの写真を見ながらあーだこーだ言って、その後洗髪をした。


洗髪を終えまずはカット。


パーマという事で、今回はいつもより切る量も少なめ。


自分の仕上がり具合が想像つかないため、この時点からドキドキしてた。


やがてカットが終わり、いよいよパーマに突入!


ロッドを巻かれパーマ液をまんべんなくかけられる。


鏡ごしに自分の姿を見て、
『おぉ~♪すげぇ。』
と思った。


何がすげぇのかは分からないが、きっと沢山のロッドを巻かれた状態が、とても新鮮だったのだろう。


そして少し経つと美容師が、頭を温める機械を持って来た(名前忘れた)。


頭上でクルクル回るあれ。


『おぉ~♪すげぇ、本格的だ。』
さっきから同じ感動を繰り返す。


しばらくこのままと言うので、目の前にある雑誌やPHS(当時)をいじっていた。


『熱っ!!!』
急に頭が熱くなり出した。


初段階では多少熱くても、
『パーマってのはこういうもんなんだろう。』
と思い我慢していた。


だが、だんだん我慢の限界に近づき、美容師を呼んで温度を弱めてくれるよう頼んだ。


すぐ弱めてもらったが、ジンジン熱いのは全く治まらない。


結局機械を外す時まで熱いままだった。


『他の人も全員こんな感じなのか?だとしたら、パーマをかけるのも一苦労なんだなぁ。』


そう思いながら、ロッドを取ってもらい洗髪へ。


ここで少し異変に気付く。


頭が熱いというより、痛いに近い。


洗髪でぬるま湯をかけてもらっているのに、ジンジンする感じが取れない。


『何でだ?火傷でもしたのか!?』


④へ…