小さな星屑 #44 | 大仏マンのお遊戯

大仏マンのお遊戯

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蒼太たちはステージの真ん中に立った。目の前にはたくさんの観客がいて、その一番前にこの大会の審査員たちが座っていた。その真ん中でリオンは座りながら、蒼太たちを見ていた。

蒼太たちは、それぞれの位置にスタンバイした。


「さぁ、お手並み拝見と行こうか」


リオンはニヤリと笑って、蒼太たちを見た。



やがて、音楽が流れ始め、蒼太たちのパフォーマンスが始まった。
軽快なリズム、一度聞いたら頭から離れなくなる曲調、かつてのStardustを思い出すような音楽だった。
5人一緒でのダンスが終わり、ソロパートが始まった。
まずは心平。得意のムーンウォークから始まり、縦横無尽にステージ上を滑る。
次は純。ウェーブの要領で体全身を波打たせて、観客を沸かせた。
続いて鋏介。ロンダートからのバク転、さらにそこからウィンドミル、ラビットとブレイクダンスの技をどんどん決めていった。
真矢パートの隼人は、ポッピングダンスで、まるで本当にアニメのコマ送りを見ているようだった。
最後の蒼太はロックダンスで会場を一気に熱くさせた。
ソロパートが終わると、再び5人全員のダンスになった。5人のダンスを見て、会場は一体となり手拍子が自然と起きてきた。その勢いのまま蒼太たちはパフォーマンスを終えた。








ウォォォォォォォ!!

会場からは麒麟の時に負けないくらいの歓声と拍手が起きた。
蒼太たちは一礼すると、控え室へと戻っていった。その様子をリオンは腕を組んだまま、眉一つ動かさずに見ていた。










全てのグループが終わり、出場したグループがステージに並んだ。
司会者がステージ袖から二つ折りにされた少し大きめのカードを持って出てきた。


「さぁ、厳正な審査の結果、今私の持っているカードに、今回入賞したグループの名前が書かれています。それでは、発表に参りましょう!!」


会場内にドラムロールが鳴り響いた。


「第三位!!……『SPARK』の皆さんです!!」


ステージと会場から歓喜の声が聞こえた。


「続いて、第二位!!」


会場の興奮も冷めないまま、結果発表は進んだ。


「……『光明大学ダンス部』の皆さんです!!」




第二位まで発表されたが、まだ蒼太たちの名前はなかった。
しかし、蒼太たちは諦めずに呼ばれることを信じていた。


「そして、いよいよ第一位!!」


会場は静まり、ドラムロールだけが鳴り響いた。