ご承知の方はご承知でしょうが、今現在の私の職業は ホームヘルパー です。
・・・と言ってもお年寄りのお宅には行きません。
専ら障害者のみのヘルパーです。
しかし、過去にお年寄りのお宅に入っていたことが一年間だけあります。
たった一年ではありましたが密度の濃い時間を過ごしました。
その中には私を気に入ってくださった方、そうでない方、微妙な方といらっしゃいます。
今日はその中の一人の男性(当時70歳)のエピソードをひとつ・・・
その方は敬虔なクリスチャンで、おうちには木彫りのマリア像とその傍らに亡くなられたご両親と、若くして亡くなられたお姉様の写真を飾っておいででした。
物腰がやわらかく、穏やかな方でした。
そしてもうひとつ、70年の間に一度も女性とお付き合いしたことすらないとおっしゃっておいででした。
かといって同性愛者ではなく、人並みに恋をすることもあったそうですが何かにつけ
私なんかが・・・
というような言い方をする人だったので、さもありなんという感じではありました。
特にお母様とお姉様を深く愛していらしたのでそれで十分だったのかもしれません・・・。
しかし、また一方で、普段の穏やかさから想像もできないくらいぶち切れるという一面もある人でした。
ある時、この方が夜、通っていた病院からうちまで一人で帰るのが危険だということで、私が迎えに行ったのですが、この時生活に関することでご自身がすごく心配されていることがあって、私自身もすごく気になっていたので人目も憚らず大きな声で
あの件どうなりました。大丈夫でしたか?
と言うと無言で足早に歩かれ人が誰もいないのを確認してから
あなたは声が大きいんだ!!
と怒られました・・・。
普段見ない一面を垣間見てちょっとびっくりしました。
帰りのタクシーの中でだいぶ落ち着きを取り戻されていくのがわかりました。
ああ良かったと思い、お住まいのアパート近くで車から降りて少し二人で話をしながら歩きました。
空には雲の切れ間からキレイな月が出ていました。
歴史のお好きな方でしたので歴史のお話を色々聞かせていただきました。
お話を聞いているうちにアパートに着きました。
築30年くらいの木造アパートで薄暗い中に切れかけの蛍光灯が付いたり消えたりしていて視界が悪いのでゆっくりと足元を確認しながら部屋に向かって歩いて行きました。
部屋の前まで来ると、植えられてる木々の隙間から月明かりが差し込んでいました。
その月明かりがとても明るく、外に置かれた洗濯機の辺り一面にスポットが当てられています。
ふと、その洗濯機の前に大きな黒光りした物体が置かれていることに気が付きました。
何が置いてあるのかな~と目を凝らして見てみるとこれがなんと
巨大なウ○コだったのです!
あれ?! この辺りに牛を飼っていらっしゃるお宅でもあったかな?
・・・いやいや、この周辺は高級住宅街だ!そんな牛なんて飼ってるようなお宅は一軒もないぞ!!
となるとこれは 人糞?!
でもまさか!・・・いやっこの大きさはやっぱりジンプ・・・
いやっ!そんなことよりこの ビッグステーキ をどうするかが先決だ!!
さてどうしよう・・・できることなら触りたくない!さあどうする!どうする!
・・・とそこへその方の一言
どうぞそのままにしといてください
いいんですか!
メチャメチャ穏やかな口調で言っていただきました。
何か笑いがこみ上げてきて堪えるのに必死でした。
どうぞそのままにって、誰が片付けるんだろう? 風化させるには随分と時間を要するはずだぞ・・・でもまあいいかとりあえずそのままで・・・
とその日はそのまま帰りました。
しかし後日結局私が処理いたしました・・・。
だって私しかいませんから★
※明日は仕事の関係上帰りが遅くなります。更新できないかもです★