神道は、

「感じる宗教」。

仏教は、

「哲学の宗教」。

どこまでも
日本の精神性は両面のバランスで
織りなされてるなぁと感じます。

こんにちは。

本結(ほんゆい)ナビゲーターの
前田大介です。

お馴染みの「100de名著」シリーズで
『維摩経(ゆいまきょう)』を
動画とテキストで読みました。

大乗仏教経典の中でも
異彩を放つ『維摩経』。

全編に渡って流れてくるメッセージは
「常識を疑え!」
と穏やかじゃない。

他の経典は
お釈迦様の教えを懇切丁寧に
記しているのに対し、

「維摩経」は、
主人公の維摩居士(ゆいまこじ)という
在家の僧侶が
舎利佛や阿難といった
有名なお釈迦様の十大弟子を
ことごとく言い負かして論破していくという話。

「貴方達の考えは正しい?」

「本当に合ってる?」

「ホンマに?」

と、読み手の心をも揺さぶってきます。


新しい自分を生み出すには

まず
「破壊」

そして
「再構築」

その繰り返しだと。



今の世の中の主流は
「自己肯定感」を高める方に流れているけど、

維摩居士は、徹底した
「自己否定」
を軸にドラマチックに真理を説いていく。


やはりどこまでいっても
バランスが大事。

あっちに振れたら
こっちに戻し、

こっちに振れたら
あっちに戻す。


私もついつい慣れが出て
安きほうへと流されることも多々あり。

そんな時は
維摩居士の声に耳を澄ませたい。


「本当にそれでいいの?」

「ホンマに?」

と。