リリウム少女純潔歌劇 初日公演 簡易レポ(ネタバレなし) | 人生を無駄にするんじゃないブログ

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最近は人生の岐路に立たされてるのでそれ系の内容も・・・。

リリウム少女純潔歌劇。
初日公演を見て参りました。

それはもう壮絶な舞台でした。
家が崩れ燃え落ちていく様を、為す術なく呆然と見ている感覚に近い。

前作の末満さん舞台「我らジャンヌ」は自らの足で物語の中に入っていく感じだったのですが、
今回は気付かぬ内に魂を引きずり出され、ステージ上に投げ込まれる感覚。
耽美で美しくありながらとてつもないパワーをもった舞台でした。
1公演見ただけでエネルギーを大分使ってしまいました。

それ程までにこの舞台と16人の演者、16輪の花たちが見せる演技が凄まじいという事です。

正直、初日なのにこんな全力でやって残りの公演は大丈夫なのか?と
心配をしてしまうくらいでした。

<簡易ストーリー>

永遠に止まない雨が降る森の中のサナトリウム。
そこでは、繭期を迎えた吸血種の少年少女達が暮らしていた。
吸血種とは人間とほぼ変わらぬ生態を持つ種族で、繭期とは
人間でいう思春期の状態。

ただ繭期を迎えた吸血種は精神不安定になる傾向があり、
過去の歴史において繭期の
吸血種が人間と争いを起こした事があった為、
その隔離施設として設立されたのが
このクランと呼ばれるサナトリウムであった。

サナトリウムで暮らす吸血種の少女リリー(鞘師里保)は日夜、
失踪した同じく吸血種の友人シルベチカ(小田さくら)の行方を追い続ける。
しかし、周りの友人達は誰もシルベチカの事を記憶していなかった。
ただ1人、サナトリウムで友人を持たず孤高の存在である少女スノウ(和田彩花)を除いて。

シルベチカの手がかりを求め、スノウと接触しようとするリリー。
その中で自身の記憶に僅かな違和感が生じ始める。
違和感はやがて大きな歪みとなり、サナトリウムに隠された真実を浮かび上がらせる。
その時物語は大きく動き出し、終焉に向かい加速していく・・・!


何か文章力不足のせいでサスペンス映画の説明みたくなってしまいました。

ただ、1度舞台に引き込まれた後は圧巻です。是非とも生で見て頂きたいです。

何せ今回はメンバーの演技が凄い。

人がおよそ怒り・悲しみ・絶望に襲われた時に発する全てがこの舞台にはあります。

それをあの可憐な娘。とスマが表現するのですよ。

物語の狂気を先導する役柄のマリーゴールド(田村芽実)は勿論、
謎のイケメン男子吸血種ファルス(工藤遥)、ハイテンションで日常パートを
盛り上げてくれたチェリー(石田亜佑美)も見逃せません。

特に工藤遥。
正直、尊敬の念すら抱きました。「お前、ここまでやれたのか」と。

普段の彼女らの姿しか印象にない人こそ見に行って欲しいです。

ネタバレ無しなので多くは書けませんが、決してすべてが明るい話ではありません。

マジで一見の価値ありです。