暑すぎる灼熱の夏を更に燃え上がらせる新日本プロレスの「G1クライマックス」が開幕した。
前回の記事にも書いたように、今年は「史上最大“32人”がエントリー」という「規模」が過去最大なのは事実だが、「内容」まで過去最高になるかは、今のところ未知数だ。
ただ、まだ第3戦までしか行われていないのに触れるのは請求かもしれないが、1つの傾向が明確になってきたのは衆目の一致するところだろう。
「公式戦は全て20分1本勝負」
このことが意味することはただ1つ。「時間切れ引き分け」が増えるということ。
そして、今のところ(まだ、たった3戦だが)それを証明してくれているのは「令和闘魂三銃士」こと、海野翔太、成田蓮、辻陽太の3選手だ。どうやら、この3名同士の試合は全て時間切れ引き分けが濃厚だ。(最も、ファンにそう思われた時点で「裏切る」のもブッカー・外道の得意技でもあるので、あっさりその法則も崩されるかもしれない)
それはともかく、やはり戦前の予想の通り、序盤戦の話題はAブロック、と言うか、清宮海斗、辻、海野、成田の4人に集まっているような気がする。もちろん、期待もあるだろうが、大半が「どこまでやれるんだ?」という興味の対象でしかないと思う。
勝ち星よりも、試合内容で「ダメだ」と思われたら、あっという間に置いて行かれてしまうのが、今も昔も変わらない新日本プロレスの厳しさだ。
すっかりマイルドになったといわれる21世紀の新日本プロレスも、生存競争の厳しさが今でも失われていないことは、じっくり見ていれば分かる。
その中で生き残り、トップ戦線に食らいつくのは誰か。
やはり、今年の夏も熱くなりそうだ。