ドラゴンの逆襲 ~鷹木信吾のIWGP世界ヘビー級王座戴冠に想う | DaIARY of A MADMAN

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毎日、ROCKを聴きながらプロレスと格闘技のことばかり考えています。

あまりにも「自粛期間」が長すぎて、会場感染・・・いや観戦が出来ないままなこともあり、このブログも再び“永眠” の道を辿りつつあるが、少し思ったことを連ねてみたい。

 

2021.6.6に予定されていた新日本プロレスの大阪城ホール大会は、何故か1日ズラしただけの「6・7」に開催された。何か“大人の事情” があったのだろうが、「日曜日」と「月曜日」とでは来場者の都合を考えると、「1日」以上の開きがあるような気がする。なぜ、こうなったのだろうか・・・なかなか謎の日程変更だった。(ご存じの方、教えて下さい)

 

私はCSで生観戦することができたのだが、今大会最大のトピックスは何と言っても、「ドラゴンゲートからの移籍組」である鷹木信悟のIWGP世界ヘビー級王座戴冠、であろう。

 

最近では“超人” とも称される、新日本プロレスの絶対エース、オカダ・カズチカもそもそもは、ドラゴンゲートの前進、闘龍門の出身だし、2代目のIWGP世界ヘビー級王者の飯伏幸太も、どインディー時代のDDTデビューのレスラー。

 

今更、生え抜きじゃないことへの違和感は無いが、それまでの鷹木の立ち位置からすれば、頂点への到達は「意外」だと言わざるを得ない。

 

ドラゲーではヘビー級王者だったのに、新日本参戦時はジュニアヘビー級扱い。すぐに新日本の水になじみ、「名勝負製造機」の名を欲しいままにしつつも遂にベルトにも、ベスト・オブ・ザ・スーパージュニア制覇にも手が届かなかった。

 

同じユニット(ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン=LIJ)の高橋ヒロム(とBUSHI)との兼ね合いからか、ヘビー級に転向するが、新日本のヘビー級戦士としては身体が小さい方で、まだまだトップ戦線での活躍は難しいと思われたが、持ち前のセンスと身体能力で一気にチャンスをモノにしたといえる。

 

もちろん、コロナ禍を含む、様々なラッキー要因もあろうが、プロの世界は“運” も実力のうちだ。ここは素直に、鷹木の努力に敬意を表したい。(強いて言えば、マイクのセンスももっと欲しいところだが)

 

ネットでは、鷹木の“快挙” に対し、元の仲間たちが次々と祝福のコメントを寄せていたことが印象深い。ともすれば団体をダブルクロスしてジャンプした奴と非難されても仕方ないのに、そうならないのは日ごろから好かれていた証拠。

 

そういうところも、トップに立つ器なのかもしれない。(同じようなナイスガイが新日本の生え抜きにもいるのだが、どうも天然過ぎるのか、ことごとく期待を裏切ってしまっているのが歯がゆい)

 

ところで、今頃、ウルティモ・ドラゴンは何を想うのだろうか。

 

教え子とはいえ、オカダは10代で新日本に移籍し、新弟子として再デビューしているし、鷹木は袂を分かった後の選手で、直系の弟子ではない。しかし、確実にウルティモ・ドラゴン=浅井嘉浩のDNAが流れている選手だ。(鷹木は孫弟子だし)

 

正式な入門が果たせず、独自の道を歩まざるを得なかった浅井が後にIWGPジュニアヘビー級王者となり、その弟子たちが新日本プロレスの頂点を争う。まさに感無量なのではないか。

 

正直、「大阪城ホール」という器にしては、カード的に物足りないと思ったが、メイン(とセミ)の濃密な闘いでその不満を払拭した感がある。

 

それにしても、前王者であるウィル・オスプレイの「負傷欠場」が気になる。一部で不穏な噂も流れているが、Twitterで鷹木とやり合っていたくらいだから、心配はいらないのだろう。

 

この日は敗者となったオカダを含め、IWGP戦線が盛り上がってくれなければ、新日本、いや日本のプロレス界が活気付かない。そうなる日が早く来ることを願うばかりだ。

 

 

 




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