大好きなアン・スチュアートの3作連続苦手系が続いてそうとうショックだったため
彼女の作品の中で一番のお気に入り「雨の約束」 "Heart's Ease" を引っ張り出してきて一気読み
もう5,6回は再読してると思うけど、いつ読んでも胸が苦しくなるほど
お気に入りのキャラクターと、お気に入りのシチュエーションで大満足の一気読み
読んだついでに、アン・スチュアートカテも作ったことだしとUPしてみました


*栄養学研究所に研究員として働くキャシー・オニール(27歳)は
身に覚えのないデータ偽造という罪をきせられ、本当の犯人がわかっていたものの
相手が上司で著名な博士だったため、身の潔白を証明できず憤懣やるかたないまま職を失う
その際同僚でルームメイトでもある親友のエリザだけは無実だと知っていたので
キャシーの身に降りかかった災難を自分のことのように怒ってくれたが
同じ研究所で働き3歳年上なのにもかかわらずキャシーを母のように慕ってくれていたメレディスは
キャシーを疑い一方的に別れを告げて去っていった


2週間後
そのメレディスが事故にあったからヴァージニアまで来るようにと有無を言わせぬ命令口調で伝え
なかば強引にヴァージニアの地を踏ませたのはメレディスの兄、ブラン・ラスバーンで
頭は良くても情緒的には7,8歳の少女のように純真な妹のためならと
事故後すぐにでも手術をしなければならないメレディスがキャシーを疑ったことを気にするあまり
体の回復に熱心ではなくうわごとのようにキャシーの名前を呼び続けたため
やむなくキャシーを呼び寄せたものの、自分が妹のために資金を援助していた研究所で起こった
不正行為の犯人がキャシーだと決め付けている彼は、会った瞬間から容赦なく敵意を見せつける


反発しながらもブランを一目見たときから抗いがたい魅力に惹きつけられたキャシー
罪をおかしたうえ大事な妹をマインドコントロールしていると非難するブランも
キャシーに対しては、自分の意思に反して惹きつけられていた
そんな2人がお似合いだと考え恋のキューピット役を務めるメレディスのため
彼女の前ではお互いに好意を持ち恋人同士のようにようにふるまうよう要求するブランは
キャシーに新しい仕事と引き換えに2週間自分の屋敷に滞在することを命令する

メレディスを病院に見舞ったあと重苦しい雰囲気のままブランの屋敷に戻ったその日は
キャシーの28歳の誕生日で、屋敷に送り届けた時敵意をあらわにしながらも
男女間の緊張に包まれたことを避けるように辛らつな言葉を浴びせ恋人のもとへ行ってしまった彼が
真夜中近くに戻り、ひとり誕生日を祝おうとキッチンにやってきたキャシーと出くわし
そのことを知ったブランはキャシーを引き寄せお祝いだとキスを交わす


翌日からブランはキャシーを避けるように姿を見ることもなかったが
たまに見かけるときは2人の間に性的緊張が走り、お互い求め合っていることを認めるブランは
キャシーからの行動を待つ構えであると断言する
病院にお見舞いに行く以外することもなくのんびり過ごすキャシーだったが
そんな日々の繰り返しの中、メレディスがやっと手術を受けることになったその日
病院で長い1日を過ごしたキャシーは迎えに来る約束をしていたブランではなく
彼の恋人らしいルーシーに送ってもらいながら、彼との親密な関係をほのめかされたため
一瞬湧き上がった怒りがおさまったあと、たとえ約束を破って仕事をふいにしたとしても
これ以上ここにはいられないと、明日には出て行こうと決意する


そのまま眠り込んでしまったキャシーが嵐の音に目覚め、おどろいて暗闇の中動いたために
ベランダから落ちそうになった時、戻ってきたブランに救われたことがきっかけになり
それまで抵抗してきたブランへの思いをときはなち初めて結ばれる

だが翌日目覚めた時にブランの姿はなく急用があると出かけたことを知り
手術を終えたメレディスを病院に見舞い、彼女を待ち続けている崇拝者との仲を取り持ったあと
ブランの考えがわからないキャシーが彼の帰りを待っていると
戻ったブランから研究所まで足を運んでまでもキャシーの潔白を見つけたかったが
無駄に終わったと告げられ、キャシーの不正を信じたままでも手放せないという彼に
怒りを爆発させ出て行くと言うが、お互いを求め合う気持ちに負けて彼に身をゆだねてしまう
キャシーに恋をしたと告白するブランが自分の不正行為を信じたままつなぎとめておくため
キャシーの立場が悪くならないよう財政的に圧力をかけたことを知らされるが
彼を愛してしまった事に気づいたキャシーは、そんな形で彼のもとにとどまることはできないと
眠っているブランの寝顔を心に刻みつけたあと彼のもとから去っていく


2年後
名前をサンドラ・セイヤーと変えたキャシーはオレゴン州の研究所で調査主任の地位も得て
愛くるしい娘メリイと、そばに住む姉の支えもあって新しい生活を手に入れていた
30歳の誕生日を迎える日、朝から苛立ち不吉な予兆を感じていた彼女は
研究所の資金不足を解消するため企業の代表や他の研究所の所員などグループの訪問を受け
いつものように自分の研究の説明をするため同僚であり好意を寄せてくれるデイビッドのオフィスに入り
2年間忘れることのなかったブランと再会することになる*



何がここまで私のツボにぴた~っとはまったのかといつも思うのですが
まず前半は強引でどちらかと言えば軽蔑を隠さないヒーローの態度が
2年後の再会で自信なさ気でヒロインの心情をうかがうような懇願ヒーローに変身するところ
2年後の再会が後半になるのにネタバレしなかったのは、実際読まれたほうがいいと
いつものネタバレあらすじにはしませんでした


2人が会った瞬間から惹きつけられることに反発しあうってことも好み
そして私の嫌いなライバル女も出てくるのですが、そういうことが気にならないほど
ヒロインへの思いを素直に認めるヒーローが良い!

さらに2人が過去に因縁のあるブランの義母の家に出かけて恋人同士のふりをする場面
ヒロインのやりすぎとも思える行動もなんともおかしく、別人格を演じるキャシーが
そこから退場する場面での、映画のシーンを真似ての騒動は思わずその映画を見たくなったほど
印象に残ってて、とにかくダントツにこの作品が好き


アン・スチュアートといえば「雨の約束」しか思い浮かばない私です

他にもHQアメリカンロマンスから作品が出ていますが

これが一番だったと記憶しています(「天使の翼」だけ未入手ですが)

なんと言っても子供の存在を知った時のブランの行動に泣ける
子供あり再会ものジャンルでは、このシーンは強烈な印象なのです
ここまで褒め上げて読んでみたらがっくりされる方もあるとは思いますが
ここ最近批判が多いので、そんな自分はHQやロマンス本から離れるべきかと悩んだ末の
このお気に入り作品で、やはり好みのものはワクワク、ハラハラ、グスグスさせてくれるのね~と
再確認できて読んで良かった~と言える作品です。