まいどー、前回の続きで御座いますー
巨星堕つっちゅー事でドラゴンボールの作者である鳥山センセがお亡くなりになられました、ご冥福お祈りします
世界一有名な漫画家さんの逝去はホンマに衝撃、ご時世的にももうあれほどのエンターテイメント漫画は生まれへんやろなあ
そして鳥山センセは前回に定義した漫画力が非常に強いタイプで最も他の漫画家さんに影響を与えたんやなー
せやから鳥山センセの一世代下の漫画家さんまでは漫画力が強いタイプが多いやろか、今はどちらかと言うと画力タイプの新人さんが多い印象
SNSの発達もあるし画力タイプっちゅーのはパッと見の見栄えがええからみんな憧れやすいよってにそっちに流れてもーとるんやなかろーか
ちなみに漫画力のメソッドは作られへん、Twitterでお絵描きマナー講師の方がメソッドを公開しとるけども全部画力タイプのメソッドになりますー
ただ完全な画力タイプっちゅー漫画家さんはおれへん、漫画を描く以上は漫画力が必要やからなー
タイプを分けるのは画力の方が強いか漫画力の方が強いかっちゅー割合の問題で御座います
鳥山センセの話に戻りますが鳥山センセの画力は凄いとはよく言われるんやけども本質的な意味で理解しとる人はほとんどおれへん(白目)
特に絵を描いた事が無い人はみんなが凄いと言ってるから凄いんだろうとか、アラレちゃんとかドラゴンボールが面白いみたいな画力とは関係ないところまで評価に含めとると思う
あとは絵を描いた事がある人でも鳥山センセと画力タイプのセンセを比較したりするんやけどもそもそも漫画力タイプは比較出来るもんではあれへん(白目)
これは結局一般的な画力っちゅー言葉の定義が原因となる、画力っちゅーのは現実に存在するものを正確に描写する力
簡単に言うとデッサン力、せやから画力が凄いっちゅー評価は一般的にデッサン力が凄いとなる
それに対して漫画力っちゅーのは現実に存在するものを漫画的に表現する力、つまり現実に存在するものを自分なりに漫画的に落とし込む能力なんやなー
例えばドラゴンボールのキャラクターが現実に存在する人間に近いかと言えば遠いと思う、悟空さんみたいな髪型の人間はおれへん(白目)
画力を評価する時は現実に存在するものが100点の基準となるよってに如何にそれに近いかでナンバーワンが決められる
しかし漫画力っちゅーのは自分なりに現実に存在するものを漫画的に変化させるよってに100点の基準があれへん、つまりオンリーワンやから比較が不可能となる
せやから前述したように画力が高い人と漫画力が高い人を比較する事自体がそもそもズレてもーとるんやなー
しかし絵の上手さを表す言葉が画力しかあれへんよってに漫画力タイプのセンセを評価する時に画力っちゅー適当ではない言葉を使う事になってまう
おそらくやけども鳥山センセの画力が凄いと言われても何や奥歯に物が挟まったような感覚があるんちゃうやろか(白目)
鳥山センセが上手いのは分かるんやけどもデッサン力的な意味合いで使われる画力っちゅー言葉で表現するのは違和感があると思う
ちなみに漫画力的な意味合いで凄いと言うのであればカイジの福本センセも凄いっちゅー評価になれへんと辻褄が合えへん
お互いに現実に存在するものを完全なオリジナルな作風で漫画的に表現しとるんやからなー
せやから鳥山センセが上手くて福本センセが下手っちゅー評価をする人は本質的には理解が出来てない訳で御座いますー
両方ともに素晴らしいオンリーワンやからなー、これがパッと絵を見ただけで誰が描いたか分かる漫画力タイプの凄さで御座います
ただ鳥山センセに関しては画力タイプ且つ漫画力タイプやから画力的な意味も含めて同時に比較すれば鳥山センセに軍配は上がってまう(白目)
せやから画力的にみれば福本センセが下手と言う印象になるのも理解出来る、とは言えこの画力と漫画力っちゅー二つの評価をごちゃ混ぜにしとるからよろしくないんやなー
新人さんに関しても画力タイプと漫画力タイプがおるよってに自分と似た系統の作者さんを模写した方が効果は高い
ただ人間さんっちゅーのは無いものねだりするよってに自分にはないものを描く反対のタイプの作者さんの模写をしてしまいがち(白目)
ちなみにドラゴンボールを読んでみたらコマとコマの間が横幅が狭くて縦幅がめちゃめちゃ広いのが分かると思いまっせ
コマ割りの漫画力は読みやすさの基本であり奥義であると言えるかもしれへん、絵の構図より前に描くもんやからなー
それより以前の漫画家さんは割とプロの方でも適当な印象もあるんやけども当時の成熟期に入って完成したと言えるかもしれへんなあ
とは言え作品によってコマ割りも変わってくるよってにそれが絶対正解っちゅー訳ではあれへん、あくまで漫画力っちゅーのはオンリーワンの能力やからなー
こんなとこやろか、オノマトペとか漫画的表現に関してはこれまた過去記事にも書いとるよってに宜しければ参照の事