絵本を見て涙が出てきたのは、その日ちょっと気持ちが弱っていたからかなぁ。
そんな時にたまたまこの絵本を目にするなんてね、びっくりやし、不思議。
その日の朝、読んではいけないブログをうっかり覗いてしまった
前からちょこちょこ皮肉っぽいことを書かれているなぁと、嫌な気持ちになるから避けていたんだけれど、ある繋がりで記事のタイトルを目にしてしまい、そうすると「読まんほうがいいよ」と頭の中で注意警報が発令してるのに、確認したくて開けてしまった
何をいいと思うかは人それぞれだし、好き嫌い、好みはあるだろう。
ブログってその人のものだし、嫌なら読まないでくださいってことだろうけれど…。
…うん、でもね、なんでも書いていいの?
そうやの、自分の好きな人たちを評価しない意見や自分と違う意見、嫌いだと書いてあってもそれは別に構わない、それぞれだし。
でも茶化してバカにした書き方だったことに、ショックを受けた。
同じもの(大きなくくりでは)を好きなのになんで?
たとえ自分の好みではなくても、精一杯頑張ってる若い子たちを、笑ってバカにするようなことは、書きたくない。
みんなそれぞれの環境で頑張ってるねん。
何のためにわざわざそんなことを書くのかなぁ。多分、知ってほしいから?広めたいから?同調してほしいという気持ち?
いいね、いっぱいついてるし。←それも確認したんかーい
その記事については、間違ったことも書かれているし、反論したいことがてんこ盛り…しないけどね
とても悲しかった出来事。
ブログごときにこんなにショックを受けてるなんて、バカみたいやね。
もうやっぱり今度からは、確認したい誘惑に負けず、見るのにはストップをかけよう。
そうすればいいだけのこと
2015年、神戸のチャリティ演技会での大ちゃんのことを少し。
東北の震災の年から毎年神戸で行われていたチャリティ演技会。
演技会が終わったあと、スケーターがずらりと会場出口に並んで募金箱を持ち、東北の震災の募金活動をおこなっていた。
募金する側も1列に並んで、順番に各スケーターの募金箱に募金をしていく。
1番最後に大ちゃんがいて、みんな一言二言声をかけて募金をしていく。
長くは話せない、スタッフにも急かされる。
大ちゃんはこのあと、スケートから離れニューヨークへ留学することになっていた。
私の番が来て、何を言うかさんざん考えた一言を言ったあと、言うつもりもなかった「戻ってきてくださいね」と言う言葉を思わず口にして、会場を出た。
答えを期待していたわけでもない。
会場の外へ出ると、私の後ろだった方が、「大ちゃんに何か聞かれましたか?」と。
「大ちゃん、あなたが通り過ぎたあと、『それはわからない』と呟いていましたよ、何のこと?」と。
律儀な男やな、まったく。
適当に頷いとけばいいのにね。
「戻るかわからない」って何を指してるんだろう。
ニューヨークから日本へ?
大阪?
それとも、スケートに?
それとも「現役に?」と、とっちゃった?
そもそも、私は何の意味で言っちゃったの?
自分でもよくわからなかった
スケートの神様がいるのかはわからんけどいたとしたら、その神様からとびきり愛されているであろう才能の持ち主が、今は辛くてもそのスケートと縁を切るわけがないと思っていながらも、思わず言ってしまった。
そしていらんことを確認してしまった結果に、そのあと長い間、心がチクチクすることになったのだった。
そんな大ちゃんが!
現役復帰をして、あんなに笑顔で楽しそうにしているところを見れるとは。
引退前後は嫌いになっていたらしいスケートを、「今はスケートが好き」と言い切ってくれる日がきたことが嬉しくて
「自分の何を豊かにしておけば、しんどくても、らしくいられるかっていうところが何となくわかってきた」とも
ほー、そうかそうか
あんだけの成績残した人でも、生きていくってことは特別やないんやなぁ、おんなじやなぁ。
本人の笑顔もたくさん見られたけれど、コーチも、スタッフも、他の選手のコーチたちも、後輩も、記者さんたちも、大ちゃんのまわりに笑顔があふれているのを見れた幸せなシーズンだった。
ちなみに復帰前の4年間のことを、
「これまでの4年間は何が正解かっていうか、何がしたいかも、何をすればいいかも、その…選択する余裕がなかったというか、自分自身よくわからなかったんで」
と言っている。
ひぇー、そんな中であのダンス公演や、歌舞伎オンアイスをしてたんかいなぁー。
あんだけの結果を出していても、それでも満足はできてなかったんやね。
そんななか、すごいレベルで出来ちゃうところが、かえってややこしくしてたのかなぁ。
「出来るだけ長く人前で滑ることを続けていきたい」と言った大ちゃん。
やっときたかー、その心境 (そこまでどんだけ時間かかったん)
では私も、長く見続ける覚悟しときましょかね。