娘は大阪に出かけていた。
大阪のどこかは、知らない。
震度5強。
神戸の時より、横揺れが激しく感じられ、すぐにテレビで震源は大阪と知って、ドキドキした。
慌てて電話をかけたけれど、全然繋がらない。
LINEは?と思い出し、LINEで電話をかけると繋がった。
身体から力が抜けた。
次は相方。
LINEですぐに連絡が取れた。
まだ新幹線の中で、地震に気がついていなかった。
その後、静岡辺りで足止め。
前が詰まっていて動かず、特急料金は払い戻しになったらしい。
(よく新幹線で缶詰になります、相方)
家の中は、家具などの大物が倒れたりはなかった。
お風呂場のボトル類が落ちたり、本棚の本が落ちたり、傘立てや、飾っていた絵皿が倒れてたり。
机の引き出しが飛び出していた。
家具の扉でマグネットで閉まるタイプのものは、みんな扉が開いてしまっていた。
お陰さまで、我が家はその程度で済んだ。
お次は、相方の実家を見に行かないと。
古い家なので、万が一にもご近所に迷惑をかけては、取り返しがつかない。
一応ご近所さんに電話して、外から見てもらった分には、大丈夫そうやったけどね。
さてどうやって向かうか。
電車は動いていない。
相方の実家に行くには、電車に乗って、降りた駅でタクシーに乗らないと行けない。
電車がたとえ動き出しても、タクシーは駅前に止まってないだろうなぁ。
自宅近くの道も、車は大渋滞だった。
自転車だと、とばしたら40分くらいでいける。
腰が心配だけど一回乗ってみようかな、案外大丈夫かも、と思って仕度をして乗ってみた。
OK、行けそう!
…でも出発してだいぶたってから、止まった時の姿勢がとても辛いことがわかった。
引き返す?
うーん、まったく信号に引っかからずで、そのことに気づいたのは10分くらい走ってからだったので、もうそのまま行くことにした。
ゆっくり慎重に、1時間かけて到着。
自転車から降りようとすると、右足が抜けない。
真ん中のポールを右足が越すのに四苦八苦
痛いけどそろりそろりと右足を上げて、ポールをまたいで自転車から降りた。
まず外から塀や瓦屋根、石垣などを確認する。
石垣の石がずれてるところがあるのは、前から?
多分、そうかな?
門の屋根の瓦が、一部ずれていた。
これは今回の地震が原因か。
家のほうの瓦は大丈夫そう。
中は?
余震があればすぐに飛び出す構えで、家の中に入る。
結婚前に勤めていた時の上司が、辞められる時にくださった壺を、床の間に飾っていたんだけれど、割れていた
他にはこまごまとしたものが、たくさん落ちていた。
土壁の土も、パラパラと落ちているところがあった。
結婚した時にお義母さんが築200年と言ってはったので、今は築何年だ?
とにかく古いので隙間とかもあるんだけど、それが前からのものなのかよくわからない。
平時に、写真撮っとかないとあかんなぁ。
2階は、余震が怖くてよう上がらなかった。
庭は?
相方に写真を送ったら、「前から傾いてたで」と
なんやそれ、あかんやん。
家の瓦がずれたり、塀が倒れたり、壁に亀裂が入ったりしてなくてよかった。
そして、自転車で行ったということは、帰りも自転車で帰ってくるということで
腰が限界。
せっかく土日どこにも出かけず、ブロ友さんのアドバイスを守って、手抜き料理と最低限の洗濯のみで、ひたすら安静に過ごしたのに
腰はなかなか治らないなぁ。
動けるから、動いてしまうからあかんのやろうなぁ。
そんなこんなを思っているところへ、娘から電話があった。
退院のお祝いがてら彼氏さんが大阪まで来てはるそうなんやけど、長距離バスが動いてなくて彼氏さんが帰れないらしい。
ホテルもいっぱいで取れないと。
で、「今晩、うちに泊まってもらってもいい?」と。
今日は勘弁してくれ〜。
…………………………
これ以上、地震の被害が大きくなりませんようにと祈ってます。
帰り道でも、震度3の余震があって怖かったです。まだまだ気をつけましょうね。