命日 | Life with camera

命日

今日はタイトルの通り、暗い話になりそうなので興味が無い方はスルーを。

写真は無しです。







一年前の1月13日、僕の周囲で一人の方が亡くなった。



僕が今の職場に入って一番最初に仲良くなった人だった。



彼女は僕と初めて話してから半年ほど経った時にある病気で会社を辞めた。



『癌』



テレビなんかではよく聞くけどそれまでの僕にとってはある程度歳を重ねた人に発症する病気という認識だった。



僕より4つ年上の当時23歳の彼女がその病気のせいで仕事を辞めなければならない。



そのことを聞いたとき、泣きながら話す彼女とその病名にものすごくショックを受けた。



どうしてあげることもできない。心底自分が無力なんだと感じた。



彼女は闘病生活の末、病気に打ち勝ち、職場のサークルに来ることで再び元気な姿を見せてくれていた。



完全に治ったのだと僕を含め周囲の誰もがそう思っていた。



サークルに顔を出し始めて1年くらい経ったころから彼女は急に姿を消す。



もともと風のような人でアメリカに行くのが好きだったのでまたあっちにでも行ってるのかな、なんて思っていた。



近々連絡してみようと思い、数ヶ月が経った2009年の1月中旬のある日。



数日前に彼女が亡くなったという知らせを聞いた。



25歳という早すぎる死。



連絡をしなかったことを後悔した。もう二度と話すことは出来ない。



僕が連絡をしたからといって当然彼女の病気が治るわけでもなく、完全に僕の一方的な想い。



だけどあの時電話の一本でもしていれば…そればかりが彼女が亡くなって1年経った今も悔やまれる。



離れた場所からだけどここから彼女への哀悼の意を捧げたいと思う。