ここ数シーズン定期的に(?)制作されているMotoGPドキュメンタリーの最新作。ヒッティングジアペックスじゃなくて、エイペックスなんだね。受付のお姉さんに訂正されたよ。このモヤモヤ感はCR−Z(ぜっと)じゃなく、CR−ズィーですよと言われた時以来だわ。どうでもいいですか?そうですか。
映画はここ数シーズンの主役級ライダーの貴重な少年時代の映像やインタビューを交えて展開する。最新機材のおかげでマシンがコーナーでスライドしているのがよく分かる映像がやたらカッコいい。記者会見の様子がまた面白くて、ロレンソとシモンチェリの口喧嘩がねー、見事にフラグになってて見ていて辛かった。
その後、骨折から復帰したペドロサをホンダスタッフみんなで出迎えるシーンで、その怪我の原因を作ったシモンチェリが謝罪の挨拶をしようとするんだけど、ペドロサはそれを拒否。ちょっとショックを受けたようなシモンチェリ。そしてペロドサのナレーションが重なってくる。「人生は敵を作るには短すぎる。」と後悔の独白。
MotoGPファンなら分かると思うけど、自分はこのシーンでもう駄目だった。今もこれを書きながら、なんか涙で出てしまうわ。
転倒を繰り返す血気盛んな若手の台頭があって、その若手がベテランに成長。そしてまた転倒を繰り返す向こう見ずの若手がやってくる。それを見て愚痴る姿はまるで「今時の若いモンは!」と嘆く老人みたい。自分だって同じことをしていたのに。でもMotoGPはその若気の至りに気づくまで、待ってくれない世界なんだなー。