こんばんは!

今日の大阪は久しぶりに土砂降りの雨と強風で、暑さに慣れ始めてきた体がビックリするようなお天気でした。

冷えると温かい食べ物が恋しくなってきます。

身近なものだと、うどん・そば・ラーメンなどがありますが、今回は鴨と葱が入った鴨なんば(地域によっては鴨南蛮)について。

「鴨はわかるけど、なんばって何やねん?」

答えは「ねぎ」です。

味噌汁・麺類や様々な料理の薬味に使われる葱。

難波八阪神社(浪速区元町)

 

難波葱発祥の地の記念碑(難波八阪神社境内)

 

葱は奈良時代に日本に渡来し、平安時代の頃から栽培されるようになり、難波(なにわ)の地においても自生するようになり、古くから食材として食べられていた野菜。

難波葱の栽培は享保10年(1725年)に初見され、明治初年には50町歩(1町歩=9917㎡)TDLより広い面積で難波一帯は広大な葱畑がありました。

この地域で栽培された葱が「難波葱」と呼ばれ、ここから京都の「九条ねぎ」江戸の「千住ねぎ」など、各地域に根ざした葱が栽培されるようになり現在となっています。

九条葱に関しては、和銅4年(711年)に紀伊郡深草村字福稲(現在の京都市伏見区深草)に伏見稲荷大社が創建されましたが、その時期に浪波(なにわ)から移入した葱が九条葱のルーツになっています。

難波葱を持つ大阪府広報担当副知事もずやん

現在では葱の呼び方は「ねぎ」ですが、時代をさかのぼると葱の事を「なんば」と読んでいたことから、鴨肉と葱が合わさったものが「鴨なんば」と呼ばれ現在に続いています。

鴨なんばの「なんば」は葱由来ですが、同じ鴨南蛮の「南蛮」の呼び方は何を由来しているのでしょうかね。

ねぎに歴史あり。