「三国の寒真鯛」
→12月に入ると冬に備えて魚にどんどん脂がのってきて食味が抜群となる。石川、富山の寒ブリは全国的にも有名だが、同じ時期の真鯛も食べてビックリの美味しさである。三国の寒の時期の真鯛は特にブランド化はされていないが是非とも味わっていただきたい魚である。
と鯛ペディアにあります タイラバ王子です
前回、若干悔いが残る結果に終わったものの、喰わせのパターンは見えたタイラバ王子
2021年、ラストを飾るにふさわしい三国モンスターを狙って初冬のディープタイラバへ行ってきました
船はもちのロンでシーライオンです
HP↓
シーライオン(SEA LION) – 福井県三国沖を中心にスーパーライトジギング・イカメタル・ナイトアジング・たて釣り・ ティップランをしています。
ブログ↓
冬の日本海は自然の禁漁期に突入といってもよいくらい出船率が下がります。(ひと月で大体5~6回くらい出れるかな??)
そして寒い
貴重な出船日の集中力を完全に保つうえでも防寒対策は欠かせません前回紹介した防寒ウェアでその点は完璧
DW-1921(ゴアテックス プロダクト ウィンタースーツ)
DAIWA : DW-1921(ゴアテックス プロダクト ウィンタースーツ) - Web site
ウインターラジアルデッキブーツ WD-2402
DAIWA : ウインターラジアルデッキブーツ WD-2402 - Web site
この日も下はヒートテックのシャツ1枚と下に同じくヒートテックのタイツ1枚でしたが、抜群の保温機能で船の移動中も本当に寒くなく快適
撥水機能もすごく良くて、この日は小雨もありましたが水の侵入は一切なし。
いやはや…凄いの一言です
当日は朝6時半出船
天候は終日、雨混じりの曇天
景色も曇ってて沖に出たらどこら辺にいるか分からない(笑)
そんな中、ポイントを目指します
前の週より更に水温が下がって15℃台に。
前回はベイトも散って、真鯛も散ってと散々な水温低下でしたが、今回はディープレンジに真鯛の数が増えて良い方向に
船長がぐる~っと水深ごとの真鯛の感度を探りまして
「動きは分からんけど真鯛は感度はあるからとりあえず1回流します」
と最初の一流し。
最初のユニット選択は
①朝イチなのでとりあえず活性のある魚を狙いたい
②前回の真鯛がカニのような甲殻類ベイトを捕食している感じだった
という2点から、強波動 + 今年甲殻類系ベイトに絶大な威力を誇るカーリービームから投入します
水深は120メートル。どんどん深くなっていく様子。
風は結構吹いてくれて船が1ノット超えで流されます。
ユニットは
ヘッド:紅牙ベイラバーフリーTG α250グラム(紅牙グリーン)
システム:紅牙カーリービーム(岩イソメレッド)
フック:D-MAX尾長・真鯛KEEP (10号段差仕様、PE6号)
DAIWA : D-MAX 尾長真鯛SS キープ - Web site
トレーラー:月下美人アジングビーム バチコンカスタム ストロング(レッドグロー)
DAIWA : 月下美人 アジングビーム バチコンカスタム ストロング - Web site
初めの底取りから20メートル間隔でヘッドが飛ばされます
(140で着底→160→180→200)
巻きスピードは0~1の間くらいの超デッドスロー
最近はタイラバを飛ばしてもアタッてこないのと、30メートル巻くのに5分くらいかかるので手返しを考慮して200メートルでたら回収します(笑)
朝イチはとにかく弱いタイラバ王子ですが、この日は何かが違いました
ひと流し目から同船の方に真鯛がヒット
小さいながらベイトの反応に絡んで真鯛の感度が入るので朝から船長のテンションもなかなか高い
(↑シーライオンは船長の活性を見極めるのが大事なポイントw)
2枚上がって、どちらも細系のシステムだったので「間違えたかな~」と思いつつも、次の流しまではやり切ろうと決めていたのでぶれずに巻き巻き。
すると3フォール目の180メートル付近で
ジッジッ
と弱い感じですがアタリが
巻くと離しそうだったので、巻きを止めて効いていると
ジーーーーーッ
とドラグが滑りました
タイラバ王子ヒット~
(↑当日はこんな海況。まさに冬の日本海)
大型ではないですが、ミヨシの揺れに加えて、180メートル先で喰っているのでバラさないようにスリルゲームのクッション性、ドラグを信用して慎重にやり取り。
あがってきたのは
ロクマルオーバーのナイス真鯛!
若干危険な刺さりかた(笑)
その直後、船を立て直すのに仕掛けを上げていたところ
なんと
同船していたシーライオンのモンスター真鯛ハンターでyoutuberの和田さんに大型がヒット
「モンスター狙う時間が減るので早くあげてくださいよ~w」
などと茶化していましたが
体高素晴らしい三国モンスターにせまる76センチの大鯛をゲット
余裕あふれるやり取りは流石でした
後日、youtubeにもアップされると思いますので楽しみに待ちましょう
↓和田さんのyoutubeチャンネル「ドッカン!!釣り大将」
よろしければチャンネル登録お願いいたします
ひと流し目に釣れた真鯛の肛門チェックをすると糞がまさに甲殻類ベイト(写真撮ればよかったです。スミマセン)
黄土色で甲殻類を砕いたものが混じってる感じ。
なので2流し目もカーリービームで通してみることに
反応は相変わらず良い感じですが、2流し目は外道はポツポツ当たってきますが真鯛からのコンタクトが無い。
「パターン変わったのかな~??」
と思っていた矢先
巻き上げ途中に
ガンッ
とバイトがありましたがすぐに離してしまいました
良く釣れている状況ならそのまま巻けば喰ってきそうですが、今日の雰囲気なのでそこから即クラッチを切ってタイラバをフォールさせます
ミスバイト後に即フォールさせた時は大体着底からの巻き上げで即喰ってくるのでそこに神経を集中
狙い通り、着底からの巻き上げ直後
ジーーーーーッ
とドラグを出すナイスバイト
2枚目アピールの余裕あるサイズ感(笑)
あがってきたのは
1枚目とほぼ同サイズのロクマル君でした
上唇貫通の素晴らしい刺さり方
3流し目。
細ネクタイの微波動系の方がもしかしてサイズが上がるかもと思いシステム変更。
ヘッド:紅牙ベイラバーフリーTG α250グラム(紅牙グリーン)
システム:紅牙シリコンネクタイ中井チューンSTCスリム(市松グリーン+紅牙レッド) + 紅牙シリコンネクタイ中井チューンSTRスリム(市松オレンジ+金ラメ)
DAIWA : 紅牙 シリコンネクタイ - Web site
フック:D-MAX尾長・真鯛KEEP (9号段差仕様、PE6号)
↑中井チューン仕様の時は針のサイズを落としてます。
トレーラー:中井蟲(イカ墨クリア)
秋に新しく発売されたニューカラー市松シリーズはディープエリアでも効果絶大でタイラバ王子イチ押しアイテム
ここから風が急に弱くなり、船の流されるスピードが朝イチと比べて落ちてきました
それでもまだタングステンの250グラムでラインが出ていく状況ではありましたが、巻きスピードの速めを試したりと少しずつ状況変化にアジャストさせていきます。
スロー(巻きスピード1)で巻いていると
巻きのテンションが少し軽くなったり、モワモワ~ッとした水流変化が手元に伝わります。
完全にタイラバの後ろに真鯛がついてきています。
(これはタイラバを何回かやっていると分かるようになってきます!真鯛が追ってくると明らかに手元に伝わる感覚が変わります!)
2,3メートル巻き続けてもバイトしてこないので、ここでタイラバ王子の大勝負
巻きスピード1から4への急な早巻きでリアクションバイトを誘います
すると一撃で
ジーーーーーッ
とドラグが滑るナイスバイト
この喰わせは気持ちよかった
あがってきたのは
これぞ真鯛という綺麗な体色のナイスサイズ
強波動系、微波動系、どちらとも喰ってきた(笑)
同船者のシステムを観察していると微波動系セットの方が多いので、ここは一人強波動系セレクトで真鯛に目立たせて大型を喰わせようとカーリービームへセッティングを戻します。
昼近くになり、朝よりも若干ですが明るくなってきたのでカラーを岩イソメレッドから紅牙レッドでチェンジ。(少し透明感のある赤色)
が。。。
ここにきて奴の活性も上がりだしました
そう
グーフーちゃん
カーリービームは大好きなワーム素材のためか、フグバイトが多くボロボロに
しかし、フグはおいといてレンコ鯛など他の魚からのコンタクトも多いので辛抱強く巻き通していると
ジーーーーーッ
と真鯛も喰ってくるわけで
4枚目
ここで恐れていた事態が
風が止み、船の流れるスピードが止まりかけに
風で押されてどんどん変化した水深が全く変わらない(笑)
仕掛けもほぼ真下に落ちる状況となり、作戦変更
幸い、真鯛の感度は入ってくるのと浮いている真鯛もいるので喰い気のある真鯛はいそう。
中井チューン系の微波動システムへ戻し、巻きスピードとフォールの複合技で勝負
水深+10メートルで着底するのでスッカスカの潮でないのが救い(笑)
狙う水深は120~130メーター。
システムは
ヘッド:紅牙ベイラバーフリーTG α150グラム(桜グロー)
システム:紅牙シリコンネクタイ中井チューンSTCスリム(ゼブラオレンジ) + 紅牙シリコンネクタイ中井チューンSTRスリム(市松グリーン+紅牙レッド)
フック:D-MAX尾長・真鯛KEEP (9号段差仕様、PE6号)
トレーラー:中井蟲(イカ墨クリア)
以前は船が動かずバーチカルになる状況はかなりテンションダウンでしたが、フォールとの複合技で喰わせる術があると経験してからは割と勝負できるようになりました
前回もそうでしたが、とにかく真鯛に
・ タイラバを見せること
・ タイラバを追わせること
・ タイラバを真鯛の視界から消す事
の3点をイメージするのがポイント。
特に重要なのがタイラバを真鯛の視界から消す事!
バーチカル気味に落ちる時はフレッシュな真鯛がどんどん船の下に入ってくるわけではないので、真鯛のロックオンゾーンから毎回タイラバを消して魚探には映らない真鯛に対しても広角にアピールすることが大事だと考えます。
現に船長に聞いても、全く魚探に反応が無い時に急に真鯛が喰ってくる時があって、その時は船の周りの広範囲にいる真鯛のスイッチが入ってバーンと喰ってくるのだそうです。(急に魚探に映るらしい!)
魚探に映ってない真鯛を狙うくらいの感覚で良いかと
船の人間観察をしていると皆さん大体着底から20メートルくらいまでを巻いて再びフォールという感じ。
私がやっていたのは
着底
↓
① 20メートル上まで丁寧に巻く(巻きスピード1~2)
↓
② そこから10メートル、ちょっとだけ早巻き(巻きスピード3~4)
↓
③ そこから30~40メートル回収スピードで巻く
↓
再びフォール
これを繰り返します。
先ほどの真鯛の視界からタイラバを消すためのポイントが③です。
喰わせの巻きに対して捨て巻きですね。
文字にすると何てことない簡単なことなのですが、この日は誰もやっていない
チャンスとばかりに実践していると
狙い通りフォールで着底直前にティップを叩くバイト
フォールでのヒットなので慎重にやり取り
無事キャッチできたのは
ゴーマルクラスですが、これまた美しい真鯛!
苦しい状況の中ですが、ラスト流しの終了直前でも
6枚目キャッチ
後半は海況的にかなり苦しい状況となりましたが、ほぼ一流し毎に真鯛をキャッチでき、細かく状況にアジャストできたかなと思います
システムはもちろん大事ですが、それを真鯛にどう見せるかも重要なポイントです
ヘッドの重さ、システムの組み方、カラーetc...
などタイラバだけでも工夫は無限大ですが、そこにタイラバの引き方、フォールの高さ、巻きスピードとアングラーのスキルが試されるポイントが盛りだくさん
だからタイラバは面白いんです
タイラバはただ巻くだけの釣りと思っている方。。。
全然違いますよ~(笑)
難しい冬シーズンに突入ですが、アングラーのスキル次第で獲れる真鯛もたくさんいるとても楽しい季節でもあります
この日も大型真鯛はバンバン映ってたので寒さと反比例して燃えてきますね
しか~し
竿頭ゲットはゲットしたものの、モンスター真鯛はまたもやお預け。。。
いつの間にか12月に突入
ついに追い込まれました
ラストチャンスはあるのか!?
2021年、タイラバ王子のモンスターチャレンジ
後1回は何とか行こうと思っているので応援よろしくお願いいたします