バガボンド 29/井上 雄彦


扉が開いた


長いこと閉ざされていたいくつもの扉が一斉に―



自由とはこれだった


今まで知っていた自由は別のものだった



人は無限だ




それぞれの生きる道は


天によって完璧に決められていて



それでいて完全に自由だ


根っこのところを天に預けている限りは―





対吉岡で70人切りを果たした武蔵へ


沢庵が説くことばです。



完璧なのに完全に自由!?


と武蔵は疑問を口にします。



皆さんはどう思われるでしょう。


武蔵のように疑問がわきましたか?


素直に納得しましたか?





「根っこのところを天に預ける」


というのは我を捨て他人のために生きる、


そういう意味だと思います。



”天に預ける”とは”愛に生きる”ということではないでしょうか?



愛のために生きる。


天はわれわれにそのような道を完璧に用意している。



そのための方法は全く問わない。


まったくの自由。人生は無限。



そういうことなのではないでしょうか。




愛を持って、自由に生きる。


何てシンプルなのでしょうね。