この数日でシェムリアップの地雷博物館とキリングフィールズ。プノンペンのジェノサイドミュージアムに行ってきました。
今日は地雷博物館について!!
カンボジアに来る前はアンコールワットとベンメリアを見たら、すぐベトナムに行こうって思ってたんだけど、カンボジアに来て、考えが変わったんだ。
まず、すぐ感じた。この国は手足のない人が多い。
そして、理由もすぐに分かった。おそらく地雷のせいだろうなって。それで地雷博物館に行こう。
と言うより、見ておかないといけない気がしたんだよね。




内戦、虐殺、ポル・ポト、クメール・ルージュ、地雷。
俺が知っていたのはこれくらいの情報。
ニュースで見たり、社会の授業で習った程度。
多分、カンボジアに対する知識はみんなもそこまで変わらないと思う。専門的に勉強してる人じゃない限りさ。
だからなんだろうね。衝撃を受けたのは。だって自分の知っている情報とのギャップが大き過ぎる。予想していたのとも全然違う。




内戦も地雷ももう昔の事だと勝手に決め付けていた。地雷博物館に行って、知ったのだけど、地雷はまだカンボジアにたくさん埋まっていて、未だにその犠牲になっている人がいる。
そして、全部の地雷を除去するのには50年から100年かかるだろうって言われているんだ。全然知らなかった。
こうしている間にも誰かが地雷の犠牲に…それが俺にすごくショックを与えたんだと思う。




カンボジアは農業の国。さらに付け加えると貧しい国。隣国タイと比べるとよく分かる。
物乞いも多い。学校に行く事のできない子供もたくさんいるし、7、8歳位の子も普通に働いてる。
農業って、当たり前だけど畑や田んぼを耕すでしょ?そこに地雷が埋まっているんだ。
多くの人が農業で生計を立ててる。家族を養ったり、自分が生きていくためには、地雷が埋まっているかもしれない土地にも踏み込まなきゃならない。踏むかどうかは運次第。
そういう世界。これが現実。昔じゃなくて今の。
アンコールワットの観光中にガイドさんに聞いたんけど、田舎に行くと農業くらいしか仕事がないらしい。
職業を選べる状況ではないんだって。


この博物館を設立したのは、アキー・ラさん。通称アキラ。彼はカンボジア人ね。
彼の生い立ちや幼少時代ついても、ここで知ったのだけど、絶句。戦争の悲惨さを痛感。
彼は内戦中に軍隊に所属し、多くの地雷を埋めた。でも、当時は選択肢が無かった。
軍隊に所属するか、拒否し殺されるか。二つに一つ。
10歳から銃を持ち、戦場に駆り出される。まったく想像できない。
今は地雷の撤去をしてる。この博物館に展示されてる地雷等は全部彼が集めた物。
地雷は今までに2~3万個処理したんだって。それも無償で。
遠くでも地雷があるって聞いたら飛んで行く。なかなかできる事じゃない。
ただ、アキラさんはどこの組織にも所属していない上に、
手伝ってくれる人にもお給料を払わないといけないから、
どうしても地雷撤去作業の費用は援助金に頼る事になるんだって。
俺もちょっとばかり協力。大した額じゃないけどね。
そこで、思ったんだ。ブログに書いたらいいんじゃないかって!!
アキラさんの本にも書いてあったけど、この問題を自分の国の人達に伝える事があなたにもできる事です。って。
俺のブログなんて仲のいい友達しか見ないだろうけど、それでも意義のある事だなって思った訳。
ここで募金しろとかは言わないけど、ネットで検索してみるくらいの事はして欲しいな。
これを見てるって事はネットに接続しているって事だし、すぐできるでしょ!?
だからあえて写真は載せません。自分で探してw
カンボジアの問題を知る。それだけでも、何も知らないよりはすごくいい事だと思う。
それにここでは全て伝えきれないから、かなり簡略化して書いてるし。
俺はここに来てよかったなって心から思っています。




次はキリングフィールズとジェノサイドミュージアムについて。
でも、明日以降ね。今日は書くのに疲れちゃいました(笑)




そうそう。カンボジアの人は笑顔が多いよ。特に子供の笑顔がね。
だからこっちも笑顔で応戦w
博物館を見学した後は気持ちが落ちたけど、街を歩けば笑顔がたくさん。
すぐ元気になれた!!

じゃあまた上げ上げ