4月14日、ヴェルスパ大分U–18の初の公式戦を取材した。
【レポート】
(70分ゲーム)
ヴェルスパは高1の13人と中3の3名と若く、パワーで勝る相手に押し込まれるが、前半の終盤まで無失点で耐える。
無失点で前半を終えたいヴェルスパだったが、33分に昭和学園に先制を許す。
しかし、前半終了間際に増田 壮我のゴールが決まり、同点でハーフタイムを迎える。
ハーフタイムの修正が上手くいったようで、後半立ち上がりは改善されているように思えた。
流れを引き寄せかけていたが、痛恨の勝ち越しを許すとリズムを失い、ダメ押しの3点目を決められ3–1のスコアで試合は終了した。
【コメント】
ヴェルスパ大分U–18 田中 博監督兼育成本部長
Q:試合に対する採点と、内容について教えてください
A:60点ぐらいかなと思います。
技術というより、パワーで負けているのは分かっていたことなので、そこ以外で戦えるところを模索しましたが、結局は何もできなかったことが課題かなと思います。
Q:ヴェルスパアカデミー全体としての課題と取り組みについて教えてください。
A:U–18に関しては別府を拠点としていることもあり、アカデミーからの昇格が難しい部分があるかと思いますが、まずはU–15とU–18の交流をさせながら、良い選手に関しては声をかけていきたいと思っています。
泉 陽翔キャプテン
Q:初めての公式戦の感想をお願いします。
A:戦うところを戦いきれず、負けてしまったので、次は戦い切って勝てるようにしたいです。
Q:具体的に課題と感じた場面は?
A:ハイボールやセカンドボールの競り合いで負けていたので、そこを取り切って攻撃につなげるようにしたいです。
Q:まず最初の1年は、どんな結果を残したいですか?
A:できるだけしっかり勝って、3部から2部に上がりたいと思います。
Q:3年生になる年には、どんな結果を残せるチームになりたいですか?
A:3年のときには1部にいて、僕らが終わる頃にはそこから上がれるチームにしたいのと、拮抗した試合でも走り切って勝ち切れるチームにしたいです。
【写真家の独り言】
ヴェルスパはクラブ創設の早い時期からジュニアとジュニアユースを有し、育成に取り組みながら高校生世代だけが空白となっていた。
2021年にU–18設立の計画があったが、コロナ禍の影響で見送りとなり、今季にようやく結成に至った。
高校サッカーには熱心なファンがおり、Jクラブにもユースチーム優先で応援に駆けつけるサポーターが存在することから分かるように、より多くの人をクラブに惹きつける為にU–18の存在意義は大きく、クラブがより社会に貢献する存在になる為にも、選手として、人間として大きく変化する時期の選手を育てることは重要である。
まだスタートしたばかりのチームだが、今後の成長と活躍には大いに期待したい。