JFL第14節 ヴェルスパ大分–東京武蔵野ユナイテッドFC | 写真家・久冨大のフットボール日誌

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 ヴェルスパは13節終了時点で、6勝3分4敗で6位という順位だが、首位との勝ち点差は2と拮抗しており、この試合に勝利すれば他会場の結果次第で首位に立つ可能性もある。

 

対戦相手の東京武蔵野ユナイテッドFC(以下、東京武蔵野)は現在2位である為、この試合の勝敗は重要な意味を持つ。

 

 

【レポート】

 開始2分にいきなりゴールが生まれる。

東京武蔵野は右サイドから鳥居 俊がペナルティエリアに切り込み、グラウンダーのクロスを送ると、逆サイドで受けた土居 柊太がバックパス、これを受けた石原 幸治が左足でゴールに突き刺した。

 

石原 幸治

 

早々にゲームが動いたが、その後はペースが傾くことはなく、探り合いの静かな立ち上がりであった。

 

 

14分、ヴェルスパの最初のシュートが東京武蔵野のゴールに突き刺さる。

左サイドでパスを受けた中野 匠が追い越してきた利根 瑠偉に預け、ゴール前で再びパスを受けると、右足で冷静にシュートを放ち、ゴールを決めた。

NO.7 中野 匠

 

同点ゴールからプレー再開直後、東京武蔵野が立て続けに決定的なシュートを放ち、どちらも枠を捉えるが、GK姫野 昂志がガッチリ押さえる。

 

 

ヴェルスパもチャンスを作るが、前半は1–1のまま終了する。

 

後半も早々にゲームが動いた。

47分、東京武蔵野はペナルティエリア前でルーズボールをクリアミス、中野 匠がこのボールを逃さず放ったシュートは、GKの頭上を超えてゴールに吸い込まれ、ヴェルスパが逆転に成功する。

 

 

ゲームを有利に進める為にも、ヴェルスパは追加点を狙うが、東京武蔵野は必死に防ぐ。

 

東京武蔵野もギアを上げ、後半は9本のシュートを放ち、枠を捉える率も高かったが、姫野 昂志が好セーブを見せる。

 

2–1のまま試合は終了。ヴェルスパが接戦をものにした。

 

 

【写真家の独り言】

 ヴェルスパ大分は試合から2日後、J3ライセンスの申請を発表した。

JFL4位以内かつ、JFL所属の百年構想クラブ内で上位2位以内が成績面の条件であり、この試合の勝利で4位浮上に成功した。

百年構想クラブの2チームが上位にいるが、この試合を見る限りは難しい条件ではないだろう。

 

しかし、壁となるのが集客面である。

ホームゲームの1試合平均入場者数が2000人を超え、かつ3000人に到達する努力が認められることが条件である。

今シーズンのヴェルスパは、ホームで様々なイベントを行うなど、多くの人が楽しめるよう努力をしている。

 

 

最高入場者数は開幕戦の1326人、3節で1050人を記録して以降は1000人に満たない試合が続き、今年のJ3ライセンス取得は厳しい状況にあるが、審査を受けることで更に具体的な課題が見えることで、J3加盟に前進するはずだ。

 

ヴェルスパのJ3加盟は着実に近づいており、もちろん嬉しいことだが、以下の写真のような光景が見れる時間が少なくなっていることに寂しさも感じる。