JFL第2節、ヴェスルパ大分-ラインメール青森 | 写真家・久冨大のフットボール日誌

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3月24日、昭和電工サッカー・ラグビー場Aコートで行われたヴェルスパ大分-ラインメール青森を取材した。

同リーグは昨年まで、ファーストステージとセカンドステージに分けて、各ステージの優勝チームが年間王者を争う形式を取っていたが、今年から年間成績で優勝を争う形となった。

昨シーズンのヴェルスパは、新たに監督となった須藤 茂光監督の下、ファーストステージは16チーム中12位と下位に沈んでいたが、セカンドステージでは7位まで順位を上げた。(年間順位は9位)

前節の開幕戦では2012年のJFL昇格以来初めて、開幕戦で勝利を飾り、今季の躍進を期待させるスタートを切っている。

須藤 茂光監督


この試合の来場者数は1148人。2節8試合中4位


対戦相手のラインメール青森は青森県青森市を拠点としてJリーグを目指すチーム、青森市の選抜チームとして、1995年に結成され青森県リーグや東北リーグで長年活動し、2014年に全国地域リーグ決勝大会で優勝し、JFLに昇格した。

今年2月のJリーグ理事会で百年構想クラブ(Jリーグ準加盟)の承認を受け、JFL4位以内とホームゲームの年間観客動員数が3万人の条件をクリアすれば、来季からJ3加盟が承認される状況にある。

飯塚高校出身の阿部 龍月が所属するクラブなので、福岡の高校サッカー関係者にとっては注目チームの一つとなっているだろう。
この試合では残念ながらメンバーから外れていたが、試合後に監督から近況を聞くことが出来たので後ほど記載する。

阿部 龍月 2017年撮影


【レポート】
キックオフから数十秒で西室 隆規のゴールが決まりラインメールが先制する。

ゴールを決め、ベンチへかけよる西室 隆規No.6

先制されたヴェルスパだが持ち直し、前半の決定機の回数では上回っていた。前半36分には井福 晃紀がゴールネットを揺らし、スタジアムDJもゴールと叫んだが、オフサイドの判定が下される。

井福 晃紀

ヴェルスパは直後に直接フリーキックのチャンスを獲得、畠中 佑樹がゴール右上を狙うが、惜しくもバーを叩いた。

後半に入ると瓜生 昂勢などが左サイドから攻撃を仕掛け、ヴェルスパが流れを引き寄せかけるが、後半11分にラインメールが追加点を挙げ2点差となる。

瓜生 昂勢(筑陽学園出身)


ゴールを決めた小幡 純平No.11

ホーム開幕戦を何とか勝利で飾りたいヴェルスパだが、後半36分にはラインメールに3点目を献上してしまう。


アディショナルタイムに井上 翔太郎のゴールで1点を返すが、時すでに遅し、ラインメール青森が勝利した。

ラインメール青森、望月 達也監督


Q:阿部 龍月の近況について教えて下さい。

A:昨年は環境に慣れるまで大変でしたが、身体が一回り大きくなり、JFLのスピードにも対応する能力がついてきたので、今はチームの中で問題なくやれています。
元からテクニックは持っているので、今季は頑張れば、皆さんにプレーを観てもらえる機会があるのではないかと期待しています。


上記のコメント以外にも少し話しを聞くことが出来たが、監督の声のトーンや表情からも期待を感じ取ることが出来た。今シーズン中に出場、得点を果たして欲しい。


FC今治から今季ヴェルスパに加入した筑陽学園出身の瓜生 昂勢は早くもチーム内で存在感を見せていた。
プレーはもちろん、今治から観戦に来ていたサポーターの姿もあり、選手としての人気が見える。ファンとの距離がより一層近いヴェルスパで愛される選手となることだろう。