SOL.FC | 写真家・久冨大のフットボール日誌

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大分県1部リーグにFC.SOLという九州リーグを目指すチームがある。
HOYO(現ヴェルスパ大分)に県リーグからJFLまで所属した選手が数名在籍しており、県リーグとしては、かなり豪華な顔ぶれだ。

しかし、ギリギリの人数での試合も多く、その影響もあってか今シーズンは1部で残留争いを戦った。
取材した11月26日の試合は順位決定戦で勝てば残留が決まり、負けると降格が決まる重要な試合となった。

FC.SOL

この日もキックオフの時点で集まった選手は13名とギリギリでのスタートだが、やはり技術で優るSOLは3分、シュートを放ち相手GKがこぼした所を、楠野 裕也が詰めて先制する。

攻勢で波に乗るSOLは、30分に再び楠野 裕也がゴールを決めてリードを広げる。

2点目のシュートを放つ楠野 裕也

楠野 裕也は更に1点を決めて、前半でハットトリックを達成。


更に日野 竜一がゴールを決めて4点差とし、勝負を決める。

日野 竜一、2012〜2016にヴェルスパに在籍



後半は2失点で満点ゲームではないだろうが、5−2で勝利し、大分県1部残留を決めた。


中原 丈聖選手兼任監督
Q:チームを立ち上げた理由を教えて下さい。

A:僕がJリーガーを目指していて、その夢は叶いませんでしたが、最後にレノファ山口(当時中国リーグ)でプレーした時に『アマチュア』という良い意味でも悪い意味でも、中途半端な場所でサッカーが盛り上がることが凄く面白く感じたからです。

もちろん九州リーグまでは行きたいですが、そこから上を、ただ目指すのではなくて、自分たちでイベントをやったり、面白いことをやりですね。
ヴェルスパとは少し違う色のチームを作れたら面白いなというイメージがあります。

Q:チームが抱えている課題を教えて下さい。

A:みんな仕事もバラバラで、日曜日に仕事の選手も多いので人数を揃えることですね。
僕が7月に会社を立ち上げて、そこで選手の雇用をしたいと考えています。そうなると、両立もしやすく、面白い流れが作れるかなと思っています。

Q:このブログは高校生が多く見ていますが、卒業後もサッカーを続けたいと考えている選手にアドバイスをお願いします。

A:サッカーを続けることで、コミニュケーション能力は高まるし、仲間が凄く増えますね。僕は上は福島から下は鹿児島までサッカーで行きましたけど、日本全国に仲間が居ます。
大人になってからの方が、行動範囲が広がる分、人の輪も広がるので、続けて行くと面白いです。

中原 丈聖

高校卒業後は、サン宮崎FC(現在は解散)ニューウェーブ北九州(現ギラヴァンツ北九州)などでプレーし、2008年に大分県1部のHOYO Atletico ELAN(現ヴェルスパ大分)に入団し、2012年まで在籍し、九州リーグとJFL昇格を経験した。
2013年は当時、中国リーグに所属していたレノファ山口でプレーした後、FC.SOLを立ち上げ、選手、監督、代表の3役を務めている。



上記のコメントにもあったが、サッカー(他競技も同様)は全国に人の輪を作ってくれる。

この方、HOYOの九州リーグ時代から、ある選手を追いかけ茨城から遥々、試合の度に大分に足を運んでいた。その選手は引退したが、今でも関東のヴェルスパの試合には足を運び、元HOYOの選手も温かく見守る母親的存在だ。