第97回全国高校サッカー選手権大会二次予選2回戦、三潴高校-筑紫台高校 | 写真家・久冨大のフットボール日誌

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【レポート】
11分、山田 奈央稀のゴールで三潴が先制する。

シードの筑紫台は前半、7本のシュートを放つが、初戦の為か硬さが見られ、やや三潴のペースで進む。

中山 陽色


川原 拓馬

35分、筑紫台は西村 正輝が放ったシュートのこぼれ球を、小栁 蓮が右足で押し込み同点に追いつく。

小栁 蓮No.14

同点に追いつかれた三潴だが、ここで流れを渡すことはなく、38分には安徳 駿のヘッドで筑紫台ゴールを脅かす。

シュート直後の安徳 駿

前半は1−1で終了。

後半に入ると筑紫台がギアを上げる。後半6分、ゴール正面でフリーキックを獲得し、小栁 蓮が強烈なシュートを放つが、枠を逸れる。


筑紫台は怒濤の攻撃を見せ、ゴールの雰囲気を漂わせる。

小川 大智

そして後半17分、西村 正輝がドリブルでペナルティーエリアに切り込み、シュートを放つ。

西村 正輝

DFやGKにブロックされるが、こぼれ球を自ら打ち直し、ついに同点に追いつく。


その後も筑紫台がペースで試合が進んでいたが、後半29分に筑紫台がペナルティーエリア内でファールを取られ、PKの判定。これを安徳 駿が冷静に決めて三潴が同点に追いつく。


同点に追いついた三潴は息を吹き返し、2回大きなチャンスを作る。一方の筑紫台もゴールに迫るが、決着はつかず、延長戦に突入した。

延長前半は、やや三潴にパスミスが多く、筑紫台が攻勢となる。
しかし、延長前半終了間際、左サイドでパスを受けた安徳 駿がペナルティーエリアに切り込み、GKを躱して折り返すと、待ち構えていた選手が蹴り込んでネットを揺らす。三潴の逆転と思われたが、安徳 駿が受けたパスがオフサイドと判定され、ゴールは認められなかった。

三潴はこのプレーでスイッチが入ったのか、延長後半3分にカウンターを仕掛け、石川 友雅がゴールを決めて逆転する。

石川 友雅No.13

苦しい展開となった筑紫台は、必死に同点をゴールを目指すが、DFとGK伊手口 廉の冷静な対応に阻まれ、ゴールを奪えない。


終了間際の延長後半10分、三潴は福島 一翔がゴールを決めて突き放す。


残るアディショナルタイムも筑紫台は得点を狙うが、三潴の守備は集中を切らさずに守る。


4−2で試合終了。三潴がシードの筑紫台を破り、ベスト8に進出した。



【コメント】
三潴高校、石川 友雅選手

Q:試合の感想をお願いします。

A:延長戦までは競っていて、中々、点を決めれる所が無かったけど、その苦しい状況の中で得点出来て良かったです。

Q:延長の前半はパスが合わない場面もあり、疲れが見えた様に感じましたが、どうですか?

A:延長前半はみんな精神的にキツくなって、走れなかった部分があったと思います。

Q:次の試合への意気込みをお願いします。

A:次もゴールを決めたいと思うので、応援お願いします!


福島 一翔選手

Q:試合の感想をお願いします。

A:延長まで相手に攻められる場面が多かったけど、僕が入る直前に点が入ってリードして、監督からは『守備重視で行け』と言われましたが、決めてやろうという気持ちで入って、決めれて良かったです。

Q:次の試合への意気込みをお願いします。

A:次は4強が相手ですが、ビビらずに三潴らしいサッカーで絶対に勝ちに行きます!


石川 友雅No.13 福島 一翔No.7


【写真家の独り言】
筑紫台は毎回シードで県大会に出場しており、4強を苦しめる試合も珍しくない。
今年のチームのポテンシャルも高く、インターハイ予選では筑陽を苦しめた。

高校サッカーの取材を初めて5年になるが、新人大会、インターハイを含めて、筑紫台が2回戦で消えるのは初めてだ。

どれだけの選手がサッカーを続けるか不明だが、先のカテゴリーで通用する可能性は充分ある選手たちだ。この悔しさを胸に一人でも多くサッカーを続けて欲しい。