第96回全国高校サッカー選手権大会準決勝、東福岡高校-東海大学付属福岡高校 | 写真家・久冨大のフットボール日誌

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選手権福岡大会準決勝の第二試合は、東福岡高校(以下、東福岡)と東海大学付属福岡高校(以下、東海)のカードとなった。
何度も福岡県代表の座を争い、数々の名勝負を繰り広げている両チーム、福岡の高校サッカーウォッチャーなら如何に伝統のある試合かは言うまでもないだろう。

東福岡の横断幕


東海福岡の横断幕

東福岡は2013年から県内のタイトルを総なめにしており、福岡は長らく東福岡1強状態が続いている。今季も福田 湧矢、阿部海大のJリーグ内定選手を要して福岡県代表の大本命である。

福田 湧矢(ガンバ大阪に内定)



阿部海大(ファジアーノ岡山に内定)

一方の東海は総体予選で東福岡に敗れたが、接戦を演じた。またリーグ戦でも好調で打倒東福岡の筆頭と見る声も多く、この試合への注目は高い。


【レポート】
立ち上がりから両チームとも積極的に攻撃を仕掛け、3分の時点で互いに1回ずつバイタルに侵入するチャンスがあった。

10分、東海は吉行 豊輝がロングボールに抜け出し、ペナルティーエリア内で長尾 宏清からチャージを受けるが、上手くボールに入っていた為、ホイッスルは吹かれない。


16分、東福岡のGK緒方 翔平へのバックパスがルーズになったろころを、吉行 豊輝がカットに入り、GKを躱してガラ空きのゴールにシュートを放つが、力んでしまったのか枠を外してしまい、決定機を逃す。

シュート直後の吉行 豊輝

一方の東福岡もチャンスを作り、シュート数では東海を上回るが、DFのブロックやGK今村 勇介のセーブに阻まれる。


29分、木橋 朋暉からパスを受けた沖野 直哉が右足でネットを揺らし、東福岡が先制する。

得点者、沖野直哉No.13

36分にも守田 怜司が追加点を決め東福岡が2点差で折り返す。


後半の立ち上がりは東海もチャンスを作り、勝利の可能性を感じさせるが、後半8分に沖野 直哉が、この試合2ゴール目を決め、3点差となる。


その後も東福岡が2点を追加し、5−0と大きくリードする。
東海は5点差になっても『最後まで熱く激しく戦え』と応援チャントで選手を後押しする。何とか一矢報いたいが、無得点のままタイムアップ。

東福岡が力を見せつけ決勝に進出した。

【写真家の独り言】
近年、4強の中で後退していた東海だが、今年は打倒東福岡の筆頭とされる素晴らしいチームだった。
やはり東福岡との力の差は大きかったが、一つ展開が違えば結果が変わった可能性は大いにある。
少なくとも前半は非常にエキサイティングな試合で、私が子どもの頃に見た伝統の試合がそこにあった。