第94回全国高校サッカー選手権大会 福岡大会二次予選1回戦、希望が丘高校-八幡高校 | 写真家・久冨大のフットボール日誌

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全国高校サッカー選手権の二次予選が幕を開けた。全国への切符は1枚のみ、敗れたチームの3年生は、その試合を最後に引退することになる。
どのチームも1試合1試合に全力を注いでもらいたい。

最初の取材カードは、ここ数年で強化を図り、力を付けている希望が丘高校(以下、希望が丘)と新人戦、総体予選と県大会3回戦まで勝ち進み、今年は好成績を残している八幡高校(以下、八幡)の試合を選んだ。

試合前、握手を交わす両チーム(右、八幡   左、希望が丘)


【前半戦】
八幡がやや押し気味に進める。5分までに、遠めからのフリーキックを2本獲得し、いずれも反則を取られたものの、良い形でゴールを向いていた。

10分頃から、八幡は深い位置まで攻め込む場面が増えるが、最後のプレーに正確さを欠いていた。12分に、左サイドからのフリーキックを逆サイドに放り込み、弾かれたボールを入れ直し、最後は山本 恭吾が合わせるがDFがブロックしてシュートを打たせない。

一方の希望が丘は17分、フリーキックをゴール前に放り込み、GKがパンチングで前に出ていたところを詰めるが、八幡DFがブロックする。
19分、八幡がゴール前に放り込んだボールをクリアーから、希望が丘がカウンターを仕掛け、中央をドリブルで運んで右に展開し、受けた選手が切り込みシュートを放つが、GK樋室 尭也が弾きDFがクリアーする。

23分、希望が丘の大淵 寛太がDFの一瞬の隙を突いてネットを揺らし、希望が丘が先制する。

先制ゴールを決めた大淵 寛太No.16

先制された八幡は、ゴール前まではパスも繋がり、ドリブルで切り込む場面はあるが、最後のプレーで精度を欠き、決定機を作れない。

希望が丘のリードで前半を終了する。

【後半戦】
立ち上がりに八幡は2回続けて、相手のバイタルエリアに侵入するが、DFブロックに阻まれ、シュートに至らない。後半も、八幡の攻める姿勢は変わらないが、やはり最後が合わずフィニッシュの回数が少ない。

一方、勝負を決めたい希望が丘、は30分に駒村 凌が抜け出し、GKを躱してシュートを放つが、ポストに嫌われ、ゴールを奪えない。続けて、右からのクロスに岡田 将志郎ヘッドで合わせるがバーを超える。

運良く追加点は奪われていない八幡だが、得点では運が無く、1-0のまま試合は終了。希望が丘が2回戦へ駒を進めた。

【コメント】
希望が丘高校、大淵 寛太選手

Q:ゴールを振り返って

A:難しい初戦だったので、どうしても先に点が欲しくて、簡単にシュートを打つことを意識して打った結果、点が入りました。

Q:八幡に攻められる時間が長かったですが、私には意図的にも見えましたが?

A:いえ、練習でしていたことが出来ずに押し込まれたので、かなり苦しかったです。

Q:次はシード校との対戦ですが?

A:4強の九国なので、チャレンジャーとして、貪欲に勝ちに拘って行きたいです。


八幡高校、木下 直洋監督


Q:試合を振り返って

A:相手のポケットがあったので、そこに入れば、簡単に点が入ったんですが、クロスが全部、真ん中に行ってしまって、後半は大分崩してたと思うんですが、ゴール前での落ち着きが決定打になったと思います。

Q:引退する3年生ついて

A:まだまだですが、この舞台に立てるまで頑張れたのは、3年生の力は大きかったので、後輩たちが、しっかり継続して二次予選に出るくらいは、当たり前なくらいになって欲しいと思います。
出来れば1つ勝ちたかったですが、勝負ですから仕方無いですね(笑)まあ21年ぶりですから、出れただけでも良かったと思います(笑)


【写真家の独り言】
昨年は県大会に縁が無かった八幡だが、今年は全て県大会まで勝ち進み、勝利も納めた。この快進撃には正直、驚いている。

八幡高校は進学率も高く、サッカー部の3年生も大学受験などが控えている。中には浪人を覚悟してサッカーに情熱を注いできた部員も居る。受験までの数ヶ月は、人一倍追い込まなければならないだろうが、サッカーで培った勝負強さを活かして、それぞれの目指す進路へと歩んで行って欲しい。



試合後の八幡高校キャプテン、田中健心