病院で事務職として働いていた僕は「言語聴覚士になりたい」と一念発起!…46歳の時でした。
そして48歳で国家試験に合格して、言語聴覚士として同じ病院で働き始めました。
今回のブログ記事では、当時のことを振り返りながら綴っていきます。
言語聴覚士になって5年目に学会での「摂食・嚥下分野」の研究発表が実現しました。
念願の発表を終えて数ヶ月後、地元の言語聴覚士会の会合に参加した帰り道、携帯電話が鳴りました。
車を道路脇に停めて出てみると…言語聴覚士のKさんでした。
彼は元々は僕と同じ病院で、言語聴覚士として病棟リハビリをやっていました。
当時、事務職だった僕は、彼との関わりを通して影響を受け、言語聴覚士という職種に対して目が開きました。
彼の存在がなかったら、僕は言語聴覚士を目指してはいなかったと思います。
電話越しにいつもの人懐っこい声で彼は言いました。
「来年の沖縄での学術集会は演題登録しますか?」
自分も演題登録するので、一緒に沖縄に行こうという内容でした。
沖縄で発表する予定はありませんでしたが、言語聴覚士のKさんが研究指導をしてくださるとおっしゃっていただいたこともあり、背中を押されるように参加を決意しました。
前回の発表は「デイケアにおける在宅高齢者の栄養と嚥下障害の関連性」についてで「調査時点」での結果と考察について述べました。
今回の沖縄では、同じグループに同じ手法で1年後のデータを取って、1年前のデータと比較した「期間」での結果と考察について述べようと考えました。
言語聴覚士のKさんは、僕と同じ勤務先の病院を退職後、キャリアアップして、その時は大学で教鞭をとって将来の言語聴覚士の育成に力を注いでいました。
時には大学に彼を訪ねて、講義の間に指導していただき、また言語聴覚学科の他の先生方を紹介してもいただきました
またある時は、研究のまとめの追い込みの時(大晦日の夜でした)ファミレスにノートパソコン持ち込んでチェックしていただいたり
そうしたかけがえのない時間を積み重ねながら…数ヶ月後。
沖縄の男女参画センタービルで開催された日本言語聴覚士協会の学術大会にて。
3Fの研修室で、後部座席で言語聴覚士のKさんが見守る中、
マイク片手にパワーポイントで研究発表のプレゼンをしている僕がいました。
言語聴覚士のKさんと最初に出会って15年が経過していました。