こんにちは、医療職のダイです。




僕が大学を卒業してから医療職に就くまでの経歴は以下の通りです。
① コンピュータ会社に就職
② 体外診断薬メーカーへ転職
③ 新規事業に伴う別会社への転職〜退職
④ 紆余曲折の黒歴史
⑤ 病院へ転職

前回のお話は…

対外診断薬の東南アジア輸出をメイン業務とする新規事業の為に設立されるはずだった関連会社への出向話。

結局は社長と意見が合わず決裂し…
立ち上げメンバー全員が退職までして…
会社を起こし臨んだものの…

当初の思惑が外れて、事業が成立せずに仲間が次々と退職していく中、やがて僕も退職の道を選びました。

そして、今回のブログ記事は④のお話しです。




僕の退職を知った、当時の取引先の支店長にお声かけいただき、その会社の経理課に転職しました。

その会社は、飛行機の座席を大量に卸売りするホールセラーでした。

まさかまさかの旅行業です。



業界に入って知ったことをひとつだけ紹介しますと…

例えば、格安航空券を売って旅行社は儲かるの?といった謎があります。

その答えは…

YES。
たくさん売れば儲かるのです。

飛行機の運賃は、年間で上期と下期の2期に分かれています。

そして期ごとに締めて、旅行社が売った座席の数に応じてキックバック(リベート)がキャリア(航空会社)から旅行社へ支払われるのです。

これが大きいのです。

乱暴に言えば、飛行機をチャーターして、空席で飛ばすより、タダでも良いので、お客を乗せて飛ばした方が良いのです。

発券すれば,搭乗実績となり、キックバックに反映されるわけです。

おこぼれにあやかって、年末年始のホノルル線往復チケットを

「席を埋めるために行ってくれないか?」 

と頼まれて1,000円で購入したことがあります。

ただし、ギリギリまで待って埋まらない場合、出発3日前位になってこのような話が来るのです。



旅行業界には、他にも独特のシステムや慣習が多々ありました。

僕は大学生の時に、水商売のアルバイトをしていたことがありますが、旅行業界って水商売の世界に近い文化があると思いました。

そこは僕にとって、居心地の良い業界では決してなかったのです。


会社では経理業務に携わりながら、Excelを使った、社内の管理帳票や報告書、会議資料などを作成。

仕事はそこそこだったのですが、片道2時間弱の通勤負担、収入に見合わないお付き合いの多さ、その業界の将来性を考えると「ずっと務める場所ではないな」と感じていました。

今後は大手航空会社がリテール(小売)部門にどんどん進出して、ホールセラーの存在意義が薄れていくだろうと考えていたのです。



「長居できる場所ではない」との想いを胸に、消化試合の様な年月をしばらく重ねました。

その後、いくつかの理由が重なって、僕は通算4回目の退職願いを出してしまいました。