僕が大学を卒業してから医療職に就くまでの経歴は以下の通りです。
① コンピュータ会社に就職
② 体外診断薬メーカーへ転職
③ 新規事業に伴う別会社への転職〜退職
④ 紆余曲折の黒歴史
⑤ 病院へ転職
今回のブログ記事は②の時のおはなしです。
コンピュータ会社では、スーツ&ネクタイで仕事をしていました。
長時間勤務につきスーツの傷みが早く出費がかさみました。
一方、転職先の製薬会社では制服着用でした。
そして通勤は普段着スニーカーでOKでしたので、スーツを買うことなく財布に優しく経済的に助かりました。
出張、外出がほとんどない屋内勤務はいろんな意味で新鮮でしたが、ほぼ毎日外出していて出張の多かった前職と比較して、ちょっとした退屈感を感じていたのも事実でした。
ないものねだりなのが人間なのですね。
そんなある日、
「ちょっといいか」
と、取締役からお声がかかったのです。
そしてこの出来事が、再び転職をするきっかけに。
たらればはありませんが、この一言がきっかけとなり、僕は再度転職することになり状況が悪化していったのです。
「ちょっといいか」は僕にとって正に悪魔のささやきとなってしまいました。
僕は、知恵の樹になる果実を食べたい欲求を抑えられなかったのです。
そしてその後は、自己責任の元での判断の結果を、甘んじて受け入れることになっていきました。
その後の辛かった時期には取締役の「ちょっといいか」は、まさに「悪魔の囁き」でした。
しかし、「悪魔の囁き」が現在の自分につながる出来事だと捉えると「天使の囁き」だったのかもとも思えてきます。
悪魔の存在(笑)は無意味ではなかったのです。
辛く思えた出来事も意味づけ次第で変化する。
違う視点で捉えるとポジティブに解釈できることを、その後の半生をかけて学んだような気します。