こんにちは、医療職のダイです。




僕が大学を卒業してから医療職に就くまでの経歴はざっと以下の通りです。


① コンピュータ会社に就職
② 体外診断薬メーカーへ転職
③ 新規事業に伴う別会社への転職〜退職
④ 紆余曲折の黒歴史
⑤ 病院へ転職


今回のブログ記事は①のコンピュータ会社勤務の時のおはなしです。




好景気もあいまって次々と仕事が舞い込み、信じられない量の残業をこなしていました。

今、労働基準局が入れば、きっと完全にアウトです。

深夜作業や徹夜も日常茶飯事で、平均睡眠時間が4〜5時間の日々。

ユーザーは多県に渡り、ほぼ、自分で車を運転して移動していました。

深夜の移動が多く、関連機器を持っていったり引き取ってきたりもするので、公共の交通機関は使いづらかったのです。

仕事量の多さと睡眠不足で運転中に幻覚をみることもありました。

そんな時は車を路肩に停めて仮眠。

やがて僕の身体は、完璧な慢性疲労状態にできあがっていきました。

疲れているとぐっすり眠れるのはずなのに、疲れすぎて眠れない夜が、何度もありました。

出口の見えないトンネルを惰性で歩いているようでした。
当時、栄養ドリンクのCMソングで

♪24時間働けますか?
♪ビジネスマ〜ン ビジネスマ〜ン
♪ジャパニーズ ビジネスマ〜ン

という歌が流行ってました。



「働けるわけないじゃん」

この歌が大嫌いでした。



そんなある日、懇意にしていた他支店の先輩が、仕事中に倒れて亡くなってしまったのです。

先輩とは、倒れる2日前に一緒にお酒を飲んだばかりでした。

飲み屋を後にして、別々のホテルに泊まっていた先輩と僕は、途中の橋の上で別れました。

少し離れてから、

「おい」

と大きな声で呼び止められ、振り返りました

「あまり無理するな」

「きつい時は休めよ」

お酒で赤く染まった顔で、先輩は言ってくれたのです。

・・・・・

たくさんの想いが頭を巡り

自分の中でプツンと糸が切れました。

「きつい…辞めよう」

ずっと迷っていた退職を決心。

入社して5回目の春が過ぎていました。


そして僕は辞表を提出したのです。




引き継ぎがスムースに進まずに、退職に3ヶ月以上かかってしまいました。