病院で事務職として働いていた僕は「言語聴覚士になりたい」と一念発起!…46歳の時でした。
48歳で国家試験に合格して、言語聴覚士として働き始めました。
臨床10年目の57歳の夏、かつて断念していた「心理職の資格取得」のチャンスがあることを知り秋から準備を始めました。
そして、58歳の夏に第5回公認心理師試験に合格することができました。
今日は12月4日、数日前からの寒気の影響で肌寒く、窓の外では冷たい雨が降っています。
10月1日に「医療職のダイ」としてブログを開設しました。
その後、自己紹介も兼ねて、僕が大学を卒業してからいままでの職業に関するキャリアの内容を体験談として日々紹介してきました。
そして、本日のブログ65日目をもちまして、自分のキャリアについての振り返りを終えることができそうです。
大学を卒業後、コンピュータ会社に就職してから転職を繰り返しながらも…
希望を持って順調に働いていた時期
心身の不調を抱え馬車馬になって働いた時期
全く将来が描けなかった黒歴史の時期
…とけっこう波乱万丈な職業人生でした。
そして、20年前に現在の勤務先である病院に事務職として入職してから、僕の社会人としての人生はゆっくり時間をかけながら、大きな舵取りを行ってきました。
途中より、言語聴覚士に職種を変更し、その後、公認心理師の資格取得を果たして、国家資格のダブルライセンスホルダーとなりました。
僕の定年までは、残り…7年を切っています。
公認心理師の資格を持っていても、いまの職場では、いますぐに心理職の仕事ができる環境ではありません。
公認心理師として活躍するには、医療機関としての土壌の成熟も必要ですし、もっと診療報酬に絡んでこないと厳しい面があるからです。
シビアに費用対効果であるお金の面を考えることは経営上とても大切なことだと思います。
しかし、今後いずれは、医業収益の有無にかかわらない所での公認心理師のニーズも高まり、常勤スタッフとして必要とされる時が来ると思っています。
僕の定年まで間に合うかどうかはわかりませんが。
僕は、国試に合格して公認心理師の名簿登録を済ませました。
世間的には公認心理師と名乗って良いのです。
そしてそこには、責任があると思っています。
なにもしなければ、名前だけの有資格者になってしまいます。
今の環境でできることは、まず、公認心理師の勉強で得た知識を活かしながら、患者様やご家族に対して、より寄り添っていけるように努力をしていきたいと思っています。
そのためには、心理学の学びをここで止めてはいけないと考えます。
また、周りの医療スタッフと接する時も、心理面を意識した「より良い連携」がはかれる事を目的とした関わり方を心がけていこうとも思っています。
病院勤務の言語聴覚士として可能な所で、公認心理師の情報収集や学びを深めて、少しでも心理職として成長し「専門知識に裏付けされた心理アプローチができる言語聴覚士になる」ことが定年までの大きなテーマです。
定年後を見据えた目標としては「心理職として社会に貢献する」ということを考えています。
今の時点で、どのような社会貢献をするのか具体的に定まっているわけではありません。
しかしこれから公認心理師としての自覚を持って自己研鑽し、知識と経験を積み重ねていけばそれが見えてくるはずです。
言い方を変えると、一日の重みが次第に増してくることになるのです。
うかうかしてられませんね。
「一日は一生の縮図なり」の言葉を胸に刻み、日々を切に生きたいと思うところです。
これまで、僕の「職業人としての今までの歩み」について、一気に日々綴ってきました。
ちょっとした達成感を感じています。
ひとつの節目を迎えましたので、ブログは数日間お休みして、気分をリフレッシュして再開したいと思っています。
これからは、少し肩の力を抜いて、制約を設けずに物事の見聞・批評・思索など、気持ちの赴くままに、医療職として自由に綴っていきたいです。
拙い文章でしたが、これまで読んでいただいた皆さん、ありがとうございました。
感謝の気持ちを添えて筆を置きます。