会計士の勉強をしていると船荷証券(荷為替手形)っていうのがさらっと出てきて、さらっと解説されて、あとはほとんどお目にかからないと思います。
今回は船荷証券board bill of lading(B/L)はいつどういう風に使われるか書きます。
・CLEAN or DOCUMENT
貿易代金の決済方法として、銀行から見るとクリーン取引、ドキュメント取引があります。
クリーンとは、銀行は代金の送金だけに関わる取引です。つまり、このときに船荷証券は関係ないです。
ドキュメントとは、船積書類のことを指します。船積書類(船荷証券を含む)を輸出者の取引銀行が輸出者から受け取り、代金支払いをする取引です。
クリーンは国内でいう振込、ドキュメントは手形割引、手形の取り立てというわけで、何も難しくはないです。
クリーンはちなみに、ドキュメントに対して、何も書類がついてないという意味でクリーンと言っています。
・船荷証券(荷為替手形)
荷為替手形は勉強された方は知っている通りで、代金の支払い又は引き受けをすると荷物の受け取りをできるという証券です。BLを持っている人は商品を船で運んだ会社から商品を受け取ることができます。
つまり、決済と商品受取を同時にできる優れものが船荷証券というわけです。
・荷為替手形使わないとどうなるの?
決済と商品受取を同時履行できないとどうなるか考えてみましょう。
クリーンベースだと、
1、輸出者は商品を送って、輸入者からの送金(振込)を待つ。
2、送金を先にしてもらって商品をあとから送る。
ー前者を輸出者からみて後受送金、輸入者からみて後払送金と言います。
この場合、輸出者は商品は送ったけど、相手が支払ってくれるのかわかりません。また、代金回収が後なので、資金負担が生じます。
なので、永年の取引先や資本関係のある会社間でしか使いにくいです。
ー後者は輸出者からみて前受送金、輸入者からみて前払送金と言います。
この場合、輸出者にとって代金回収リスクはなく、資金負担もないので最高です。
輸入者にとっては、商品回収リスクがあります。
なので、これも永年の取引先か資本関係のある会社間でしか使いにくいです。
クリーンベースの取引は輸出者にとって代金回収リスク、資金負担、輸入者にとって商品回収リスクとトレードオフの利害が生じます。
・ドキュメントベース取引をすると?
そこで、船荷証券を使うとこれらの問題を解消できます。
輸出者は船積みが終わると船会社から船荷証券を受取ります。これを取引銀行に持って行き、買取(割引)もしくは取立を依頼します。
買取なら即座に代金回収できますし、取立でも、輸入者が代金を支払ったら船荷証券が輸入者に渡されることになるので、商品渡したけど支払われないということはなくなります。
このように輸入者が輸入代金の支払いと商品受取(の権利取得)を同時にできると、輸出者にとっては商品渡したけど支払われないということがなくなり、輸入者にとっては代金支払ったけど、商品来ないってことがなくなります。
つまり、船荷証券を使うとグッと貿易取引をしやすくなるわけです。
・でも、まだ問題が(信用状無し荷為替手形の弱点)
そうはいうものの、船荷証券を使っても、輸出者にとっては輸入者の信用リスクと資金負担が、輸入者にとっては信用してもらえないがゆえに取引をしてもらえないリスクがあります。
ー輸出者
まず、仕入れて商品を船積みしてから船荷証券を銀行に渡すのでは結局、代金回収まで手許資金を使うことになりますので、資金負担が生じます。運転資金ですね。
また、銀行に取立依頼しても輸入者がやっぱり支払わない、又は、お金が無くて支払えなくなっちゃったと言ってきたら、輸出者は代金回収できません。これを輸入者の信用リスクと言います。
船荷証券の場合、代金支払いがないと商品は輸入者に渡されず、戻すことができますが、すでに仕入れ船積みして向こうの港までは行っているので戻すにもお金がかかります。
というわけで結局、かなり信用できる相手としかこの取引はできないことになります。
ー輸入者
上記のように、輸出者サイドにリスクが大きいため、信用してもらえないと取引してもらえません。
これらが信用状無し荷為替手形というもののデメリットというわけです。
・信用状
そこで、これらの問題を解決する優れものが信用状です。
荷為替手形には信用状つきと信用状無しがあります。
次回はこの信用状つき荷為替手形について書きます。
今回のポイント
・クリーン取引、ドキュメント取引
・クリーン取引は輸出者にとって代金回収リスク、資金負担が、輸入者にとっては商品回収リスクがある。
・荷為替手形を使うと代金支払と商品受取を同時履行できる。
・信用状無し荷為替手形では、輸出者の信用リスクが大問題。
ブログをかなり放置してました。すみません。今年は2週間に1回更新するよう頑張ります。
今日は外為、内為について。
「内為」
内国為替のことです。為替とは資金の移動、決済のことを言います。
つまり、振込、振替、手形や小切手の支払いのことです。
・ではどういう仕組みなのか
内国為替は非常に便利な仕組みが出来上がっているからこそ簡単にできるんです。
日本のすべての銀行は日本銀行に当座預金口座を持っています。そして、全銀システムというものでつながっています。
なので、A銀行からB銀行に振込をするとき、A銀行はお金をお客さんから受け取り、B銀行に送るのではないんです。
日銀にあるA銀行の当座預金を減らして、B銀行の当座預金を増やすということをします。
もちろんB銀行からA銀行への振込もたくさんあるので、その差額だけのやり取りをします。そうするとお互いに事務作業が非常に少なくて済む。
このように電信でやり取りせず、に紙でやり取りしてた時代のことを考えると怖いですね。
手形小切手についても手形交換所というのがあり、そこに手形をまとめて持って行きます。そして、A銀行が支払う金額と受け取る金額の差額をやはり日銀の当座預金口座で動かします。
このように内国為替では日銀が極めて重要な役割を担っています。
「外国為替」
狭義には海外への資金移動、決済のことです。広義には、外貨預金、外貨融資も含み、外貨建て取引全般を指します。
・ではどういう仕組みなのか
-コルレス契約
海外の場合は世界の銀行のすべての当座預金口座を持っている銀行はもちろん存在しません。内国為替みたいに日銀のような便利なものがないんです。
そこで、国内の銀行と海外の銀行が個々に資金の移動、決済をやりましょうと契約を結びます。これをコルレス契約と言います。この契約をしている銀行のことをコルレス先と言います。さらに、この契約がない銀行をノンコルレス先と言います。
そうすると、海外とのやり取りは基本的にコルレス先としかできません。
なので、ノンコルレス先と為替をしたい場合は、そのノンコルレス先と為替ができる銀行であって当行のコルレス先でもある銀行を通して振込とかをすることになります。
さらに、コルレス契約をしているだけでは実は為替ができません。
-デポコルレス先
コルレス契約し、かつ、やり取りしたい通貨で口座を作っておかないと振込をしてといわれても、海外の銀行からすれば、どこの口座から引き落とすの?ってなっちゃいます。
ということで、コルレス契約を結んで、さらにその銀行に預け金がある。そんな海外の銀行のことをデポコルレス先といいます。
・つまり
外為為替をしようとしたら、このデポコルレス先がないと非常にめんどくさいんです。
例えば、名もない日本の小さい銀行Cが海外の名もない小さい銀行Dに振込をしようとしたら、
C銀行はまずメガバンクU銀行に海外への振込を依頼➡U銀行はデポコルレス先である海外大手JP銀行に振込を依頼➡JP銀行はD銀行のコルレス先E銀行に振込を依頼➡E銀行はD銀行に振込
ということになります。
なので、外為をできる銀行は限られてしまうわけです。
今回のキーワードは、全銀システム、手形交換所、デポコルレス先、コルレス先、ノンコルレス先、
以上、今回は為替についてでした。
今日は外為、内為について。
「内為」
内国為替のことです。為替とは資金の移動、決済のことを言います。
つまり、振込、振替、手形や小切手の支払いのことです。
・ではどういう仕組みなのか
内国為替は非常に便利な仕組みが出来上がっているからこそ簡単にできるんです。
日本のすべての銀行は日本銀行に当座預金口座を持っています。そして、全銀システムというものでつながっています。
なので、A銀行からB銀行に振込をするとき、A銀行はお金をお客さんから受け取り、B銀行に送るのではないんです。
日銀にあるA銀行の当座預金を減らして、B銀行の当座預金を増やすということをします。
もちろんB銀行からA銀行への振込もたくさんあるので、その差額だけのやり取りをします。そうするとお互いに事務作業が非常に少なくて済む。
このように電信でやり取りせず、に紙でやり取りしてた時代のことを考えると怖いですね。
手形小切手についても手形交換所というのがあり、そこに手形をまとめて持って行きます。そして、A銀行が支払う金額と受け取る金額の差額をやはり日銀の当座預金口座で動かします。
このように内国為替では日銀が極めて重要な役割を担っています。
「外国為替」
狭義には海外への資金移動、決済のことです。広義には、外貨預金、外貨融資も含み、外貨建て取引全般を指します。
・ではどういう仕組みなのか
-コルレス契約
海外の場合は世界の銀行のすべての当座預金口座を持っている銀行はもちろん存在しません。内国為替みたいに日銀のような便利なものがないんです。
そこで、国内の銀行と海外の銀行が個々に資金の移動、決済をやりましょうと契約を結びます。これをコルレス契約と言います。この契約をしている銀行のことをコルレス先と言います。さらに、この契約がない銀行をノンコルレス先と言います。
そうすると、海外とのやり取りは基本的にコルレス先としかできません。
なので、ノンコルレス先と為替をしたい場合は、そのノンコルレス先と為替ができる銀行であって当行のコルレス先でもある銀行を通して振込とかをすることになります。
さらに、コルレス契約をしているだけでは実は為替ができません。
-デポコルレス先
コルレス契約し、かつ、やり取りしたい通貨で口座を作っておかないと振込をしてといわれても、海外の銀行からすれば、どこの口座から引き落とすの?ってなっちゃいます。
ということで、コルレス契約を結んで、さらにその銀行に預け金がある。そんな海外の銀行のことをデポコルレス先といいます。
・つまり
外為為替をしようとしたら、このデポコルレス先がないと非常にめんどくさいんです。
例えば、名もない日本の小さい銀行Cが海外の名もない小さい銀行Dに振込をしようとしたら、
C銀行はまずメガバンクU銀行に海外への振込を依頼➡U銀行はデポコルレス先である海外大手JP銀行に振込を依頼➡JP銀行はD銀行のコルレス先E銀行に振込を依頼➡E銀行はD銀行に振込
ということになります。
なので、外為をできる銀行は限られてしまうわけです。
今回のキーワードは、全銀システム、手形交換所、デポコルレス先、コルレス先、ノンコルレス先、
以上、今回は為替についてでした。
今回は融資と並行して行っている業務である外為について書きます。
・外為って何?
外為とは、外国為替のことです。
具体的には、
-外貨預金
-外貨の両替、トラベラーズチェックの売買
-為替予約(将来のある日に今決めたレートで外貨を買う又は売る約束)
-クリーンビルの買取並びに取立(海外で発行された小切手)
-海外への送金(振込)、海外からの送金受取(生活費、留学費、貿易取引の支払と色々ある。)
-輸出取引に係る荷為替手形の買取並びに取立(輸出してお金受け取る)
-輸入取引に係る荷為替手形の決済(輸入代金の支払)
-信用状の発行(銀行が貿易取引の支払を保証するよって紙)
-信用状付きの輸出に係る荷為替手形の買取並びに取立
-信用状付きの輸入に係る荷為替手形の決済
-輸入ユーザンス(輸入取引に係る融資)
-TR(お金もらう前に荷物を貸渡しちゃう)
-AIR TR(航空便で商品送って書類より早く商品きちゃって、それを受け取る権利を先に渡すってこと)
-荷物貸渡保証(船積商品の書類到着前に商品受け取る権利渡すってこと)
and etc...
って感じで外為は内容盛りだくさんで、かつ、一見複雑です。
・結局、外為って何?
ごちゃごちゃ書きましたが、外為っていうのは主に、
-海外のお金の売買
-海外にお金送る、送られる
-貿易取引に関するお金の支払、受取
-貿易取引に関する支払の保証
-貿易取引関連の融資
とかのことです。シンプルに捉えるとこんなもんです。
・ということは外為を理解するには
まず、内国為替(内為)、融資、支払承諾(保証)、為替相場、貿易取引について知らなければ、理解できません。逆を言えば、国内の以上の取引と貿易取引を理解すれば、意外と簡単に理解できます。
・外貨の売買
外貨の売買といっても現金を売買するのか、外貨預金口座を使うのかで手数料が全然違うんですよ。もちろん、銀行として一番リスクが高いのは現金での取引ですから最も手数料が高いのは現金取引です。
当日の相場を確認してから、銀行でいまドルをいくらで両替できますかって聞けばその差でおおよその手数料がわかります。びっくりすると思いますよ。
預金口座を使えば、ATMでも外貨を購入して口座にいけれておけます。手数料は格段に安い。
ということで、為替差で儲けたいのであれば、まちがっても現金で買っちゃだめです。
ちなみに、買うときじゃなくて、売るときにも手数料はかかります。もちろん現金が一番高いですよ。
証券会社の外貨両替の手数料が安いかのような広告を見ますが、そんなことはないということです。口座で買えばどこでも安いんですよ。
今回はこれくらいにして、次回、内為と外為の違い、貿易取引について書いていきます。
・外為って何?
外為とは、外国為替のことです。
具体的には、
-外貨預金
-外貨の両替、トラベラーズチェックの売買
-為替予約(将来のある日に今決めたレートで外貨を買う又は売る約束)
-クリーンビルの買取並びに取立(海外で発行された小切手)
-海外への送金(振込)、海外からの送金受取(生活費、留学費、貿易取引の支払と色々ある。)
-輸出取引に係る荷為替手形の買取並びに取立(輸出してお金受け取る)
-輸入取引に係る荷為替手形の決済(輸入代金の支払)
-信用状の発行(銀行が貿易取引の支払を保証するよって紙)
-信用状付きの輸出に係る荷為替手形の買取並びに取立
-信用状付きの輸入に係る荷為替手形の決済
-輸入ユーザンス(輸入取引に係る融資)
-TR(お金もらう前に荷物を貸渡しちゃう)
-AIR TR(航空便で商品送って書類より早く商品きちゃって、それを受け取る権利を先に渡すってこと)
-荷物貸渡保証(船積商品の書類到着前に商品受け取る権利渡すってこと)
and etc...
って感じで外為は内容盛りだくさんで、かつ、一見複雑です。
・結局、外為って何?
ごちゃごちゃ書きましたが、外為っていうのは主に、
-海外のお金の売買
-海外にお金送る、送られる
-貿易取引に関するお金の支払、受取
-貿易取引に関する支払の保証
-貿易取引関連の融資
とかのことです。シンプルに捉えるとこんなもんです。
・ということは外為を理解するには
まず、内国為替(内為)、融資、支払承諾(保証)、為替相場、貿易取引について知らなければ、理解できません。逆を言えば、国内の以上の取引と貿易取引を理解すれば、意外と簡単に理解できます。
・外貨の売買
外貨の売買といっても現金を売買するのか、外貨預金口座を使うのかで手数料が全然違うんですよ。もちろん、銀行として一番リスクが高いのは現金での取引ですから最も手数料が高いのは現金取引です。
当日の相場を確認してから、銀行でいまドルをいくらで両替できますかって聞けばその差でおおよその手数料がわかります。びっくりすると思いますよ。
預金口座を使えば、ATMでも外貨を購入して口座にいけれておけます。手数料は格段に安い。
ということで、為替差で儲けたいのであれば、まちがっても現金で買っちゃだめです。
ちなみに、買うときじゃなくて、売るときにも手数料はかかります。もちろん現金が一番高いですよ。
証券会社の外貨両替の手数料が安いかのような広告を見ますが、そんなことはないということです。口座で買えばどこでも安いんですよ。
今回はこれくらいにして、次回、内為と外為の違い、貿易取引について書いていきます。
