こんにちは、ダンワールドです。

 

3月になると、地域によってはフクジュソウ(福寿草)の花が咲き始めます。

 

フクジュソウは正月用の縁起物として、江戸時代から親しまれています。花色は、黄色のほかに白や赤みがかったものもあります。

 

寄せ植えを買ったが、「つぼみも出ないし、花も咲かない」「黒くなって枯れてしまった」という声を聞いたことがあります。これは、売られるときに根を切り詰めてしまうためです。

 

フクジュソウは、芽は小さいのですが、ひじき状の根がとてもおう盛に張る植物です。このため、鉢に植えるとき、根が中におさまりきらないので、短く切り詰めてしまうことが多いようです。

 

特に小さな鉢では、抜いてみると、根がほとんど切られてしまっていることがあります。根がないと、つぼみはすっぽりと皮に覆われたままで、これを突き破る力がなく、結局は枯れてしまいます。

 

そんな場合は、つぼみの皮の先を、はさみでちょっと切ってあけてやると、中からつぼみが出てくるようです。

 

もともと、寒地に自生する野草ですから、寒さには強く、特別な手入れはいらないと言われています。花が咲くまでは水やりだけにして、夜は室内の暖かいところに置きます。乾燥には弱いので、霧吹きで水をかけるといいでしょう。

 

フクジュソウは、江戸時代にたいへんな品種改良が行われ、その数ミリ以上に及んだといわれていますが、明治以後、多くの品種がなくなってしまいました。それでも近年は、熱心な栽培家の方々の努力によって、かなりの品種が保存されています。