11月14日、スリランカの総選挙が行われた。9月の大統領選で、新たにディサーナヤカが選出されたが、彼の政党はわずか3議席しかなく、今後の政権運営が危惧されていた。そんな中行われた今回の選挙で、彼の政党は全225議席の内、3分の2を超える159議席を超え圧勝した。
9月の大統領選でも驚いたが、今回の結果も意外だった。確かに自分の周りの人は皆ディサーナヤカを支持しており、賄賂や不正、政治的失敗に失望し、既存の政治家を信用していないのは明らかだったが、ここまでとは思わなかった。
今まで彼のことは全く知らなかったが、若い頃はマルクス主義に傾倒し、今は毛沢東主義を標榜しているらしい。9月の大統領選でも、不正を暴き、富を再配分して皆で共有する、共生の社会を実現すると強く主張していた。
議会の過半数をとったことで、民衆受けのいい政策を推し進めていくのだろうが、とはいえ、経済破綻からの再生過程で財政は緊縮しており、IMFからの支援でなんとか保っている状況で、どこからその財源を持ってくるのだろう?、と素朴な疑問が浮かぶ。
なんせ外貨がなく、石油を買うのに自国産の紅茶と物物交換していたくらいだ。しかし、スリランカの友人は口を揃えて、「まあ、なんとかなるだろう」、と気軽に言っていたが、こういうと呑気なところもスリランカっぽいのかもしれない。
彼が単なるポピリュストではなく、政治手腕を発揮し、スリランカを良い方に導いてくれることを切に願うばかりだ。