不二阿祖山太神宮 | dahayashのブログ

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昔から神社仏閣が好きで、旅行に行くと、その地域の有名な神社仏閣をよく訪れるが、先日河口湖にキャンプに行った時も、周辺の神社巡りをすることにした。


過去にもこの地域には訪れたことがあり、大抵の神社には行ったことがあったが、ネットを見ていたら変わった写真が目についた。それは珍しい三柱鳥居で、早速行ってみることにした。

山梨県吉田市にある不二阿祖山
神宮というところで、市街地から少し離れた里山の中にあった。

階段を登った入り口の神社の由緒書きには、日本最古の神社と書かれていたが、神社は比較的新しく、境内はさほど広くないが、色々な「スポット」がある。

 

まず三柱鳥居の中心に立つとエネルギーが体内に充満するらしい。また境内に八の字の歩く道があり、その上を歩くと体内の気の流れを調整してくれるそうだ。

さらに、手裏剣のような模様が刻まれた石は、古代ムー大陸の文字だそうで、この前で腕を回すと腕が軽くなるらしい。まさにパワースポットてんこ盛りだ。一見すると普通の神社のようだが、明らかに何かが違う。一通り境内をまわり神社を後にしたが、妙に気になり後で色々調べてみた。

小室浅間神社の宮司家である宮下家に、代々伝わる古文書が宮下文書だ。古代ミステリー好きなら宮下文書を聞いたことがあると思うが、ウエツフミや竹内文書、東日流外三郡誌と同じ、いわゆる古史古伝の一つで、名前は聞いたことがあった。

書かれている内容は、初代天皇である神武天皇以前に、富士山麓には天皇を頂点とする富士王朝なるものがあり、繁栄をしていただが、度重なる富士山の噴火で衰退し、消滅してしまったというものだ。その神社を再建しようとして、2009年に宗教法人として登録し、2012年に建立されたのだそうだ。

以前ミステリー雑誌「ムー」で紹介されたらしく、その道では有名だったようだが、ネット上では肯定的な意見と否定的な意見が入り混じっていた。そもそも宮下文書自体が真偽が疑われているが、この神社の代表はそれをさらにパワーアップ独自の主張を展開している。曰く、遥昔にあった伝説のムー大陸の富士王朝を築き、世界中の古代文明の礎を築いたとか、釈迦やキリストも富士山で修行したなどなど。

同じような内容の竹内文書が昭和初期に公表された際、主に国粋主義の人達が支持したらしいが、それは、日本が世界の最も歴史と伝統にある素晴らしい国だ、という思いを満たす内容だったからと言われているが、この神社が主張されているものも同じように感じる。

とはいえ、人が何を信じるのも自由だし、不当にお金を巻き上げたり、犯罪行為がないのであれば、その活動も自由だと思う。

しかし、一つ不思議に思うのは、安倍首相の奥さんである昭恵氏や、多くの政治家や官僚がこの神社に参拝しており、その時の写真が飾られている。また、この神社と関わりのあるNPO法人の主催するイベントにも多くの政治家や官僚が参加しており、発起人は次期首相の石破茂氏だということだ。

まあ大口献金や何かしらの大人の事情があるのかもしれないが、内心ではどう思っているのだろうか?