2033年3月、オーシャンガールズのメジャーデビューシングルが発売されて4日後の日曜日、千葉市内のレッスンスタジオにて
環奈 「ねぇみんなはもうデビュー曲買った？」
夏海 「私は家の近くのCDショップで買ったよ！」
有沙 「私も！」
七菜 「私は近くにCDショップ無いからAmazonで買ったよ！」
環奈 「家の近くにCDショップが無いのって大変だね・・・。」
有沙 「ねぇ環奈お姉ちゃんはどこで買ったの？」
環奈 「私は近くのCDショップで買ったよ。あと配信版も買ったの！」
夏海 「環奈ちゃん、CDだけじゃなくて配信も買ったんだ・・・。」
環奈 「だって夢に見た私達のデビューシングルだもん！両方買いたかったの！」
有沙 「環奈お姉ちゃんの気持ちすごくわかるよ！じゃあ私も今度配信版買おうっと！」
七菜 「ねぇ梨奈ちゃんはメジャーデビューシングル買ったの？」
梨奈 「うん！タイプAとタイプBとタイプC、それぞれ二つずつ買ったよ！実用と保存用で！」
七菜 「二つずつ買ったんだ・・・。」
環奈 「梨奈、CD六枚買ったら今月分のお小遣い無くなるよ！」
梨奈 「だって〜メジャーデビューシングル発売が本当に嬉しかったから・・・。」
夏海 「そういえば環奈ちゃん、お友達はみんなデビューシングル買ってくれたの？」
環奈 「うん！みなちゃんも遥ちゃんも優ちゃんも萌歌も買ってくれたよ！パパ、ママ、お姉ちゃんも買ってくれたし、そして和ちゃんも買ってくれたの！」
夏海 「環奈ちゃんって本当たくさんの人に愛されてるね。」
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環奈達が話している頃、沙莉と望生はレッスン場の片隅で落ち込んでいた。
沙莉 「メジャーデビュー曲が発売されたのは本当に嬉しいけど私達の扱いひどくない？CDジャケットでも環奈や夏海や有沙の後ろでかなり小さめに写されてるし・・・。」
望生 「MVでも映っている時間も少なかったし・・・。」
沙莉 「望生、私達はオーシャンガールズ内では格下扱いだね・・・。」
望生 「ねぇ沙莉ちゃん、ジュースでも飲んで傷を舐め合おうよ！」
沙莉 「うん！やけ飲みしよう！」
夏海 「メジャーデビューのお祝いムードなのに沙莉ちゃんと望生はお通夜ムードだね・・・。」
環奈 「なんかますます二人のネガティブオーラが強くなっている気がする・・・・。」
ちなみにメジャーデビュー曲「LOVE –arigatou–」は地方発のアイドルグループのメジャーデビューシングルとしては大ヒットし、週間オリコンランキングでは初登場5位にランクインし、初週売上は3万枚を記録したとさ。
つづく
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