獣医師免許を持つ動物学者の夢のない犬の話
『社会的寄生生物』という「語」がある。
簡単に言えば、悪巧みをする寄生生物の事で、宿主に寄生して生物学的利益を得ようとする生物のことだ。
そしてその代表格的動物が、「犬」である。
「犬」をラテン語では『canis』と言うが、本来の意味は『たかり屋』を表わしている。
つまり犬は、悪巧みをする寄生動物なのである。
それでも犬は、人間との間に無条件の愛を与えてくれる素晴らしき伴侶動物には変わりない。
つまり犬は、悪巧みをする寄生動物なのである。
それでも犬は、人間との間に無条件の愛を与えてくれる素晴らしき伴侶動物には変わりない。
しかしここで、はっきりしておかなければならない事が一つだけある。
私たち人間が犬を選んだのではなく、犬が人間を選び、私たちが犬に捉えられたのである・・・
私たち人間が犬を選んだのではなく、犬が人間を選び、私たちが犬に捉えられたのである・・・
という事で、今日また商店街で、店頭に繋がれて飼い主の買い物を待っているコーギー犬がいた。
そこに若い女性がチワワを連れて通りかかると、「ほら、お友達!」と言いながら自分の犬のリードを緩めてコーギー犬に近づけた。
次の瞬間、チワワは吠えまくり、コーギー犬は唸りながら威嚇体勢をとった。
チワワの飼い主は慌てて自分の犬をリードで引き上げ抱き上げた。
若い飼い主さんに抱かれたチワワは、尚更吠えまくっていた。
これ、よく見る光景だ。
この時、チワワがコーギー犬に咬まれたり、逆にコーギー犬がチワワに咬まれたら、飼い主さんはどうするのだろう?
あまりにも不用心であるし、最近よく使用されている「伸びるリード」にも感心しない。
人間はみんなそうだが、特にペットを「擬人化」し過ぎる。
夢のない話だけれど、「飼い犬」に「お友達」は、い・ら・な・い。
もともと群れを組む動物であった犬は、基本的に飼い主とその家族が自分の群れであり、仲間である。
犬にとって「お散歩」や「お買い物」は、「狩り」に出掛けることなのだ・・・
とか何とか言っても、「擬人化」はやめられないんだろうなあ・・・
世迷言のお初
「ペットブーム」という状況が長く続いているが、「ブーム」はいつか終わる。
「ブーム」でなくても動物を「家族」として一緒に暮らすことが、当たり前の生活風景になるとよい。
しかしそれにしても、実は飼い主さんの多くは、家族であるはずの犬・猫を知らないし、知るための努力をしていない。
それがちょっと哀しい。