犬との散歩と躾け | 人間嫌いな動物医者の憂鬱なタワゴト

犬との散歩と躾け

手元のボタンで、自在に伸び縮みさせられる犬の散歩用のリード…フレキシブル・リードというらしいが・・・
他人のいない公園やドッグランなどで利用する分には構わないが、散歩中に使用するのはやめた方がよい。
大体、犬との散歩自体が、犬が飼い主を散歩させている例が殆どだ。
犬に散歩の主導権を渡してはいけない。
「散歩」とは、犬にとって縄張りへ「狩り」に出掛ける事だ。
その時、リーダーは、あくまで飼い主でなければいけない。
フレキシブル・リードは全てを台無しにするし、犬をあまり好きでない人にとっては、恐怖と非常識の対象でしかない。

日本人は、多くが犬を躾けることが苦手なようだ。
断っておくが、「お座り」や「お手」などを躾けとは言わない。
それは「芸」だ。
躾けとは、最低限「待て(ヤメ、ダメ、イケナイ)」、「来い」そして「側歩」が出来る事だ。
これが飼い主として最低限のマナーのはずだ。

それからもう一つ・・・

決められた場所で排泄しなかった犬に、すぐに注意したり罰したりしても無駄だ。
犬は、排泄と罰を関連づけることが出来ない。
「そんな事はない。留守中に違った場所で粗相をしたからこそ、飼い主が帰宅した時にスマナソウニ隠れるじゃないか」…
犬が罪悪感を持つことはない。
犬は飼い主が帰宅し粗相に気付く度に罰を受け、その結果、飼い主の帰宅を恐れるようになっただけなのだ。

犬は学習するが、反省なんかしない。
犬を、人間の自己中心的な貧しい想像力で見てはいけない。
犬は、その太古から受け継いだ本能に従っているだけなのだから・・・