舞鶴の貧しい寺に生まれた溝口少年。
僧侶である父親から
「金閣ほど美しいものはこの世にない」
という言葉を何度も聞かされ
金閣寺は地上最高の美として思い描いていた。
生まれながらひ弱で吃りがあり
コンプレックスを抱きつつ生活していた。
父の死をきっかけに
父の修行時の友人が務める鹿苑寺(金閣寺)で修行を始める溝口。
現実の金閣寺は美しくなかった。
しかしその金閣寺に
象徴的な美を見出し自分と同じ運命を感じてしまう。
よーーーーーーーーやく読んだ。
何回目のチャレンジだろう。
どうしても文豪と呼ばれるこの時代の文体が得意ではない。
根本的に
感情や妄想、比喩が多いとゲンナリする。
何を言ってるのがわからなくなる。
何を言いたいのか理解できない。
そして漢字が読めない😭
致命的である。
加えて
時代についていけないとか
人と違うとか
逆らうとか
逆らいたいとか
精神的に病み気味が多いのも辛い。
吃りが根底にある溝口も
幼少期の段階で考え方が病んでいる。
もはや序盤で着いていけない。
金閣寺への同調と嫌悪。
いわゆるアンビバレントな心理状態は
わからなくはないのだが、
〝金閣寺を燃やす!〟という概念は
どーしても理解できない範疇。
現代の放火犯も同様に
燃やしてしまえ!という発想は
どーも理解し難いものがある。
美しいものと醜いものへの感情とかも
わからなくはないのだが
こだわることに抵抗感を感じているので
あえて文字で読むということに苦痛も感じる。
あえて読んでいた時期もあるのだが
やはり苦手である。
しかし
実際に起きた1950年(昭和25年)7月2日の
「金閣寺放火事件」がベースにあることは知らなんだ。
☆☆☆