人里離れた辺境の土地で、

 

愛犬ジャックと静かに暮らす初老の女性ルー・アデル。

 

嵐の夜、置き手紙を残し自殺を図ろうとします。

 

そこに隣人のハンナ・ドーソンが現れ

 

娘のヴィーが別れた夫フィリップに誘拐されたと

 

警察に連絡す為に電話を借りようとしますが繋がりません。

 

街に向かおうと車に乗り込みますが

 

離れた途端車は目の前で爆破してしまいます。

 

通信手段を失った2人はヴィーを救出するため、

 

フィリップを追い嵐の夜を森の中へ向かいます・・・。

 

 

 

なかなかの難解の展開です。

 

それゆえ、

 

感想を書こうとするとネタバレになりますので

 

これから見る方は

 

ここから先は読まない方が良いです。

 

 

 

要点をまとめてしまうと

 

このルーというお婆さんは

 

かつてCIAに所属するスパイで

 

その任務中のイランで息子である

 

フィリップを誘拐されてしまいます。

 

無事助け出したものの仕事を優先し

 

フィリップをおざなりにしてしまいます。

 

その後フィリップはグリーンベレーのエリート兵に成長しますが

 

残虐行為が発覚し指名手配の身になっています。

 

妻であるハンナはそんな夫からDVを受けていたらしく

 

フィリップの逃走を機に勝手に離婚し

 

人里離れたルーの所有する家に住み始めます。

 

が、どうやらハンナとヴィーを息子から守るために

 

ルーが素性を隠し手配しこの家を紹介したようです。

 

で、そのフィリップがハンナをみつけ

 

娘を奪い取った挙句全員で命を経とうと計画した!

 

という流れのようなのですが、

 

この展開がグダグダでモヤモヤします。

 

そのモヤモヤの原因は娘を奪い取り

 

過酷な山道をわざわざ通って灯台まで行くという

 

訳のわからない行動が原因のようです。

 

追ってくるように仕向けたようなのですが、

 

その必要があったのでしょうか?

 

そもそもフィリップの目的とするものが

 

いまいちパッとしません。

 

母親に向けてのメッセージを残し

 

母親に対する復讐のような感じなのですが

 

自分の娘を誘拐して

 

自分が誘拐された状況を再現しようとする行動に

 

イマイチ理解不能です。

 

このグダグダのストーリー展開は後付けで

 

この作品のメインは

 

60代のアリソン・ジャネイの半端ないアクションを

 

見せたいが為にまとまりが付かなかったような感じです。

 

しかしこの年齢でこの動きは拍手喝采です。👏

 

泥まみれで孫娘を救い出そうとしますが

 

正直、少しやられ過ぎです。

 

重症を負っても

 

復活が早過ぎます。

 

折角体を張った作品ではありますが、

 

残念な仕上がりだなぁという気がします。

 

しかしこの設定、

 

伊坂幸太郎の「シーソーモンスター」を思い出します。

 

 

☆☆☆