葉蔵は人とはまったく違う感覚を持っており、

 

それに対して混乱し発狂し

 

まともに人と会話が出来ない。

 

結果的に道化を演じるが、

 

中学校時代、道化が見抜かれそうになり、恐怖する。

 

旧制高等学校では恐怖を紛らわすために、

 

悪友・堀木により紹介された酒と煙草と淫売婦左翼思想とに浸った。

 

結果として人妻との一夜ののちに、

 

心中未遂事件を起こす。

 

しかし、一人が生き残り、自殺幇助罪に問われ、

 

起訴猶予となり釈放されるが、混乱した精神状態は続く。

 

 

 

目に入った「人間失格」を読み始める。

 

この前に読んでいた

 

伊坂幸太郎の

 

「バイバイ、ブラックバード」が

 

太宰治のオマージュだったということが

 

影響したわけではにのだが、

 

なぜか目についた。

 

というか

 

買ってからオマージュだったことを知ったので

 

全く意識したわけではない。

 

いわゆる

 

文豪と呼ばれる作家の作品は

 

その時代背景を経験したわけでもないので

 

どうも読みにくく

 

苦手な感じで

 

同時に共産主義的というか

 

どーも苦手な思想が漂っている。

 

作中にも出てくるが、

 

この時代の影響として

 

マルクス主義というのがよく登場し

 

どうもこれが

 

自分の中で抵抗感があるような印象である。

 

この物語は

 

太宰治の遺言とか

 

脚色された生い立ちのように言われているようで

 

私生活とかなりリンクしているらしい。

 

こういう太宰に影響されたり

 

共感する人物は多いみたいだが、

 

私はかなりの抵抗感がある。

 

友達にはならんかな。

 

おそらく私はひねくれているので

 

こいつ〝道化〟していると見破るタイプ。

 

疑って疑って距離をおいて眺めることだろう。

 

加えて

 

この物語に登場する女性たちが女神すぎる。

 

全くもって女性たちの気持ちが描かれていない作品なのだが

 

いくら何でもこの葉蔵に尽くし過ぎだろうと思う。

 

何を持ってこの物語が名作として受け継がれているのか

 

私的には謎。

 

自己中にも程がある。

 

にしても

 

この作品の復刻版の装丁が10代向けの

 

今風のイラストはなぜ?

 

それも何種類もある。

 

なぜだ?

 

☆☆