【シーソーモンスター】

 

バブルに沸く昭和後期。

 

北山家に嫁いだ元情報員の宮子。

 

しかし姑セツとは犬猿の仲だった。

 

そんな中、製薬会社に勤める夫の直人は

 

担当の病院で不正請求を行われているのではと

 

疑問に感じ始める。

 

 

【スピンモンスター】

 

近未来。

 

配達人の水戸は、幼少期事故で

 

両親と姉を失う。

 

水戸は新幹線の中で一通の手紙を

 

20年前に約束された場所に来る

 

旧友に届けて欲しいと依頼される。

 

しかしそれは事件に巻き込まれる始まりだった。

 

交通事故の相手の車の生存者である

 

因縁の相手檜山に追われる羽目になる。

 

 

 

 

バブルに沸く90年代と

 

人工知能が当たり前の50年後の未来の話が

 

見事に繋がる二つのストーリー。

 

それは

 

海族vs山族との確執で繋がっていた。

 

8人の作家が同じキーワードで

 

時代を超えて書いた作品らしい。

 

伊坂幸太郎は

 

90年代後半の

 

元情報員の宮子と姑であるセツとの戦いと

 

2071年の未来の

 

水戸と檜山との戦いが舞台。

 

私は元情報員宮子と姑セツの話にハマった!

 

この設定は面白い!!と。

 

夫の直人との運命の出会いを機に

 

国の情報員を辞め専業主婦となるも

 

姑であるセツとはまるで噛み合わない。

 

会えばいがみ合う。

 

それは海族の宮子、山族のセツだから!

 

さらにはセツの過去にも要因がある。

 

そ、そんな設定って・・・あるか?

 

二人の嫁姑問題に悩む製薬会社に勤める夫の直人は

 

担当病院が不正請求をしているのではという疑念から

 

命を奪われそうになるという

 

矢継ぎ早に問題が発生する展開に

 

かなりハマってしまったのだが、

 

残念なことにあっという間に終わってしまう。

 

そして50年後の近未来へと進む訳だが、

 

未来の話になると空想ゆえに

 

若干現実味が薄くなる。

 

ん〜人工知能どーこーより

 

嫁姑の確執が見たいわ〜😆。

 

この企画に参加している

 

大森兄弟、澤田瞳子、天野純希、薬丸岳

 

乾ルカ、朝井リョウ、吉田篤弘のストーリーも

 

読んでみたいですね。

 

 

☆☆☆☆